うつ病は風邪と一緒にしてはいけません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつ病は「心の風邪」と言われてきました。

一方で「うつ病と風邪を一緒にしてはいけない」とも言われるようになりました。

うつ病は誰でもかかる可能性があるポピュラーな病気、という意味ではそうかもしれませんが、それ以外は風邪のようなものとはいえないでしょう。

数ヶ月~数年も治らない場合もありますし、自殺の可能性だってありますし、会社を数ヶ月以上やすまなくてはいけない。

「薬飲んで休んでいれば必ず治る」と書いている専門家の人もいますが、なかなか治らないことだって多いのも事実。

これらのことを考えると風邪と一緒にしたらまずいはずです。

風邪と一緒にしてほっとくと大変なことになることもあります。

うつ病かな?と思ったらまずは病院に行ってみましょう。
病院で薬を飲むほどかわからない時はカウンセリングで一度相談してみてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


大勢の前で話すのが苦手な人がよくやってしまうこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

プレゼンやスピーチなど、多くの人の前で話すのことが苦手な人がよくやってしまうこと。

・手が震えないように、脇をしめる
・早口で話して早く終えようとする
・原稿をきっちり用意して棒読みする
・原稿ばかりを見て話す

これをやってしまっていると、さらに不安感は増します。

そもそも不自然で本当に目立ちますよ。

さらに
・プレゼンやスピーチの前に安定剤を飲んで安心する
という行為も場合よっては、不安を維持する要因となるかもしれません。

なぜかというと、どれも不安を回避することばかりやっているからです。

不安を回避することは一時的な安心はありますが、症状を長引かせたり悪化させたりする可能性があります。
「どうやったら不安にならないか」という「不安」をずっと考え続けているわけですし。

お薬もそうです。
薬がお守り代わりになってしまい、薬がないと不安ということになっている状態は本当に良いのでしょうか(もちろんお薬が必要な人はいますよ)。
いつもまで不安をごまかすことばかり考えて生活しますか?

認知行動療法などで、きちんと不安との付き合い方を知り、練習していけば今よりも楽になってくる可能性があります。

不安の囚われから脱出する第一歩を踏み出しましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


カウンセリングを受けるために受診の必要性はありません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

結構よくある質問です。

いつも書いていることではあるのですが、うちのカウンセリングは他の病院に通院中の方やどこにも通院されていない方も受け入れています。

このため通院している病院を変える必要性はありません。

薬は他でもらっているのだけれども認知行動療法を受けに来ますよ。
どこの病院にも通っていない人もたくさんいます。

むしろ他の病院に通っている人の方が多い状態です。

また「カウンセリングを受けるのに一度クリニックを受診して、医師の診察を受けなくてはいけないのでは」と思う人も結構いらっしゃいます。
カウンセリングを受けるために、うちのクリニックの診察をうける必要はありません。

直接電話で「カウンセリングの予約」をして下さい。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


白黒思考はダメなのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

白黒思考はいけない、と言われています。

確かに、白黒思考は完璧主義にもつながり、「100%じゃなきゃダメだ」になります。
いろんなメンタルヘルスの教科書に紹介されていますね。

しかし、本当に白黒思考がいけないのでしょうか?

そもそも「白黒思考がダメ」というのも白黒思考ではないのでしょうか?

白黒思考が役に立つことだってありません?

灰色の考えが良い、というのも白黒思考では?

白黒思考はそんなに悪者なのでしょうか?
そんなに悪の根源なのでしょうか?

白黒思考はこんなイメージ?
l_04.gif

実際のところ白だろうが黒だろうが灰色だろうが、本来その場その場で役に立っていればよいはず。

似たようなものとして「べき思考」がありますよね。
「○○するべきだ!」というやつです。
これも悪者の代表みたいに扱われます。
しかし、べき思考は「するべきでない」というのは、べき思考では?
べき思考だって場面によって適切なことも多いはず。

つまり、一つの思考にこだわって(こだわっていることに気づかなくて)状況が悪化していることがまずいわけで、白黒思考やべき思考が悪いわけではないのです。
どんな考え方・行動の仕方が良いかは文脈によって異なります。

考え方が悪いとかそんなことは置いておき、この状況ではどのように考え行動することが適切か?を考えてみてはいかがでしょうか?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。

他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


休日後、つらくならないため睡眠

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

おはようございます。

昨日の続きです。

さて、朝に起きられましたか?

悩んでいる人はあまり眠れなかった・・・という人もいるでしょう。
今日昼まで寝ていると夜眠れなくなり、明日の仕事がつらいかもしれません。

やはり、夜の過ごし方や睡眠改善は精神衛生を保つ上で必要不可欠なものなのです。

寝つきが悪い、途中で起きてしまう、早朝に起きてしまう等、不眠の改善方法の一つに寝床にはいる時間と、寝床から出る時間を調整する方法があります。

不眠で悩んでいるあなた!

あなたは何時に寝床にはいって、何時に寝床からでるのが良いのかわかっていますか?

なんとなく、過去の習慣やテレビなどでやっている○時間睡眠にこだわっていませんか?

人によって適切な寝る時間、起きる時間は違います。

これを調整することで何時をめどに寝ていけばよいのかわかるので、寝るまでのスケジュールが立てやすくなり、ついつい夜更かししてしまうことが防げるかもしれません。

また典型的な睡眠改善のための方法の一部ですので、不眠対策に威力をはっきします。

眠れなくて困っている人で、寝る時間・起きる時間の調整の仕方を知りたい人は、相談に来てみてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


うつ病の家族の対処

臨床心理士の鈴木です。

うつ病は家族を巻き込むことがあります。

家族がやるべき対処は色んな本に書いてあるけれど、症状に一喜一憂するしてしまうし、良くならないとイライラしてしまうこともあります。

そうしているうちに、今度は家族が抑うつ的になるかもしれません。

家族が抑うつ的にならないための注意点。

家族が自分自身の時間をきちんと持つこと。

うつ病になった家族をなんとかしようと一日中考えていると、どんどん落ち込んできます。
そんなにすぐにどうこうなるものではありません。
何より、うつ病である本人のプレッシャーになることもあります。

時々家族までも仕事や趣味をやめてしまう人がいますが、それはちょっと待った方が良いでしょう。
本人といる時間が長くなり、さらにイライラしてしまうかもしれません。

イライラしている家族をみて、さらに本人が落ち込み、それを見て家族がイライラ・・・。

お互いに
「どうしていいか、わからない」
となるのです。

「私がしっかりしなくては」という気負いは、治療が長丁場となるうつ病には不向きです。
趣味や仕事などしっかりと自分の時間をもっている方が、心に余裕がでて本人のためにも良いですよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


パニック障害を長引かせる一因

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害で、少しは良くなっているのだけれど、長引いている時のパターン。

パニック発作が怖いがために、
・電車の中で携帯を見ている
・気をそらそうとしている
・水を持ち歩いている
・不安になったら頓服薬を服用すればいいやと思って、薬が手放せなくなっている(お守り代わりになっている)

等の対処をしている。

必ずしも悪い対処ではないのですが、上記の対処をやらなくてはダメとなっていると、この対処があなたの症状を長引かせている可能性があるのです。

こんな感じの対処は安全確保行動なんて言われていて、これをやりながらパニック発作を克服しようと練習しても、途中で行き止まりになりやすいでしょう。
そして何年もパニック発作に悩まされます。

克服しよう思ってがんばっていても病気が長引いている時は、何らかの理由があるものです。

どこが安全確保行動になっているかは専門家に相談する必要性があります。
しかし、医師や臨床心理士であれば誰でもよいというわけではありません。

医師でも臨床心理士でも認知行動療法の専門でなければわかりませんでご注意を。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


不眠とソファ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不眠の人が良くやってしまう、さらに不眠にさせる行為。

「ソファで寝ようとする」

気持ちはわかりますよ。
ソファでウトウトが良かったりします。

寝床では眠れないのにソファではなぜか眠れることってありますよね。

しかし、不眠の人にとってはこれが落とし穴。

寝床=眠れない場所
ソファ=眠れる場所

になってしまい、さらに寝床では眠れないという意識が強くなります。

不眠を治すためには寝床で寝る癖をつけなくてはいけないので、ソファで眠る癖はやめていきましょう。

でも、ソファで寝るのも気持ちいいですよね・・・。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


強迫性障害のカウンセリング方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今月1日から認知療法学会に参加するため、大阪に行ってきました。

結構真面目に参加しているので(当たり前といえばそうですが・・・)9時半~20時半まで会場でいろんな人の話を聞いていました。

印象に残っているものの一つは強迫性障害の行動療法について、ある大学の先生が言っていたこと。

カウンセラー側が行動療法を怖がっていては行動療法で効果は挙げられない、ということ。

私もそう思います。

よく「強迫性障害に行動療法をやると悪化する」と言っていた治療者がいると患者さんからよく聞きますが、その治療者は行動療法をやっていない人です。

やったことがあるとしても、ちょっとやったことがある程度で中途半端にやっているのでしょう。
カウンセラーが行動療法に対して「悪くなるのでは」という不安があると、治療はうまくいきません。
行動療法をやって悪くなると言っていること自体、行動療法で治したことのない証拠。
治した経験があれば、そのようには言わないと思います。

まず、悪化するといった根拠はありません。
よくなるといったデータはたくさんありますけど。

その大学の先生は「行動療法以外のカウンセリングで良くなる方法はあるんですか?」
という患者さんの質問について「ありません」と答えているのだそうです。

意外に思われる方もいるかもしれませんが、行動療法以外のカウンセリング手法で強迫性障害に対して効果があるといったデータがあるものはありません。

強迫性障害で悩んでいる方は、どっかに楽にぱっと治る方法があるとは思わず、行動療法を受けて治しましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


催眠療法?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「○○だけで、うつがよくなる」
「どこに行ってもよくならなかった私のパニック障害が○○でなおった!」
「嫌な気分がパッとなくなる方法!」

など、藁をもつかみたい悩んでいる人にとっては飛びつきたくなるような情報がいっぱいあります。

そんな情報に飛びついた人はわかると思いますが、簡単にパッと良くなるようなおいしい方法はありません。

特に「黙って催眠を受けていればよくなる」とか、そんなものを信じてはいけません。

催眠自療法体はきちんとしたものがありますが、催眠療法をきちんとやっている人で「私は催眠療法をやっています」とネット上なんかで言っている人はほとんどいません(私の知っている限りでは)。

だいたいは怪しげな「催眠」をやっていて、「前世療法」なるものがセットだったりします。
前置きは精神科批判をして、「根本的に治す治療法がある」と誘導しています。
きちんとトレーニングを受けてきた臨床心理士ならそんなことをしないでしょう。

その催眠療法なるものも
「胎児になった時のイメージをしてください・・・その安心感が得られればあなたの病気は治ります」など、
「そんなわけでないでしょう!」とつっこみたくなるものがほとんどです。

楽(と思われる)な方法を選びたいのは、人間として最もなことかもしれません。

しかし、そのような方法を選択すると最終的には時間とお金がかかる上に良くならないといった結果になります。

地味に悩みを解決していく方が、最終的には早くよくなるのもですよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。