
浦和すずのきクリニックの鈴木です。
「また外でめまいが起きたらどうしよう」
そう思うと、出かけるのが怖くなる。
買い物、仕事、友人との予定。頭では「大丈夫」と思いたくても、不安が先に立って、一歩が出なくなる。
病院で検査を受けても「異常はありません」と言われる。
あるいは、PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)などの診断を受けてはいても、はっきりとした治療法がわからない。
薬も効いているような気がしないし、そもそも不安のせいなのか、病気のせいなのか、自分でもわからなくなってくる──。
そしていつの間にか、「まためまいが起きたら困るから」と、外出を控えるようになり、生活がだんだんと狭くなっていく。
誰かに理解してもらおうとしても、「気にしすぎじゃない?」「考えすぎだよ」と言われてしまい、余計に苦しくなる。
実はこうした状態は、めまいを経験した多くの人が通る共通の道でもあります。
そしてこの不安には、ある“心のメカニズム”が関係していることが多いのです。
この記事では「まためまいが起きたらどうしよう」という不安にどう向き合い、外出や日常の行動を少しずつ取り戻していくための考え方と実践方法をお伝えします。