「 不眠 」一覧

不眠の方にー寝る前の注意点

臨床心理士の鈴木です。

ここ数日は涼しいのですが、また暑くなるかもしれません。

暑くなると眠れなくなります。

よく不眠を訴える人で8時間睡眠にこだわり過ぎている人がいます。
必要な睡眠時間は人によって、また年齢によっても異なってきます。
注意しなくてはいけないのは就寝時間にこだわり過ぎる場合です。
「眠らなければいけない」という気持ちが強くなり、さらに眠れなくなります。
就寝時間にこだわりすぎず、眠くなったら寝床につくようにしましょう。

・・・というのが一般的な指導の一つです。
実際は
眠くなっているを待っていたら、ずっと眠れない!
ということもありますので、そのような場合は寝る前の過ごし方などある程度工夫は必要でしょう。
例えば寝る前に仕事や学業に関するもの(特に興味が強いもの)を読んでいると、興奮して眠れなくなるかもしれません。
寝る前にどんなことをすると落ち着くのか、自分なりに見つけてみましょう。
わからない場合は専門家に相談してもよいでしょう。
リラクゼーション法や心持などについて教えてくれます。

あと、ホットミルクやハーブティーが睡眠に良いと言われているからといって飲みすぎには注意です。
途中でトイレに行きたくなり目覚めやすくなります。

何事もこだわりすぎ、やりすぎには注意です!

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


睡眠と夢

臨床心理士の鈴木です。

暑くて寝ぐるしい日が続きますね。
眠れないという人も多いでしょう。

睡眠に「夢」はつきもの。
私のような職業をやっていると「こんな夢を見たけど、これはどういう意味?」と知人から聞かれることがあります。
色んな雑誌等で夢分析みたいのがあるので聞かれるのはわかっています。
そのようなことを専門としている同業者がいるのもわかっています。

しかし、あえてはっきりとしたことをいいますと・・・

そのような夢分析に、なんら科学的根拠はありません。
またそのような「治療法」も効果があるという根拠はありません。

このため私のカウンセリングでは夢の内容そのもの自体を扱うことは少ないです。
扱っても治療にはほとんど役に立つことはありません。
他の部分に取り組んでいった方がその人の役に立ちます。
分析内容の真偽はともかく、今後の治療的観点から役に立つように解釈するのは良いと思いますけど。

このように本当のことを言うとがっかりされることが多いです。
「深層心理」みたいなものが「心理学」だと思っている方も多いので・・・。

個人的には「なぜそのような夢をみるか」の本当のところはわからない方が良いと感じています。
どんな夢でも今後の役に立つように解釈できる機会が失われますから。

ただし
「どのようにしたら眠れるようになるか」
「悪夢に対してはどうしていけばよいか」
についてはご相談にのれると思います。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
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眠れないときの羊

臨床心理士の鈴木です。

眠れないときにはどんなことを考えていますか?

実際のところ一番多く聞くのは「眠るときに嫌なことを考えてしまう」ということ。
悩んでいる時の就寝時間は嫌なことを考えやすい場です。

「嫌なことを忘れよう」としても忘れられないものです。

ではどうすればよいか?

そんな時の対処として昔から「羊が一匹、羊が2匹・・・」といった方法があります。
これはこれで余計なことを考えることを妨害することに成功することがあるのかもしれません。

しかし、なかなか眠れなかった場合は「羊が100匹・・・」と数が増えていくこと=眠れていないことの自覚、につながり眠れなくなります。
また有名な方法ということもあって、羊自体が眠れない意識を活性させることもあるようです。

不眠への対応としては様々な方法がありますが、どんな方法をとったとしても「眠ろう」という意識が強いとうまくいかないことが少なくありません。

まずは眠ろうとするに執着することから離れる練習が必要でしょう。

その練習方法としても認知行動療法があります。

以前にも書きましたが不眠への認知行動療法というものもあります。
特別なものではなく普通の認知行動療法がわかればすぐにできるものもあります。
しかし、睡眠薬のようにすぐに効果が出現するものではありません。
数週間~数ヶ月単位で粘り強くやっていくことで効果が報告されている方法です。
今すぐに寝た方が良い、という方には不向きかもしれません。
一方で睡眠薬以外の方法を知りたい、という方にはいいかもしれません。

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