【パニック障害】新幹線に気軽に乗れるようになるためのポイント

浦和すずのきクリニックの鈴木です。

パニック症(障害)の人にとって新幹線は難関の一つでしょう。

停車駅も限られていてなかなか止まらないので。

仮に新幹線に乗ることはできても、その度に怖くて「できれば乗りたくない」と思っていませんか?

新幹線に乗れても不安にとらわれたままですよね。

それは一時的なごまかしをしているからです。

今回はパニック症の人がどうやったら新幹線に乗れるかを一時的なごまかしではない方法でするにはどうしたらよいか?について書いていきます。

とりあえず新幹線に乗れればいいやと思っている人には向かない記事です。

新幹線に乗って気軽に自由にいろんなとこ行ってみたい!パニック症を根本的に解決していきたい!って人は見てください。

この流れでやってパニック症だったけれど何人も新幹線に何も気にせず乗れるようになった人を見てきましたよ。

 いつまでも新幹線の苦手意識がとれない原因

新幹線を問題なく乗れるようになれない原因があります。

パニック症だけど新幹線に乗った!って人のネット記事をみると

・「のぞみ」ではなく「こだま」にするなど停車駅が多い新幹線にする

・席を通路側にしてすぐに出やすいところに座る

・トイレの近くの車両にいる

・予期不安回避のために予約はとらない

・事前に頓服使用

・水やアメなど安心グッズを持ち歩く

・酒飲んで寝る

上記のことをやったら乗れたよ!ってものが多いです。

「いつでも逃げられたり、不安にならないようにする工夫」をしているようです。

このやり方は必ずしもダメではありません。

・まず一歩踏み出したい人

・不安を克服するより、ごまかしながら新幹線に乗れればいいやと考えている人

こんな人はいいかもしれません。

しかし、今後新幹線に気軽に乗りたい!パニック症を克服したい!というならまずいのです。

まして上記のことをしたまま「パニックを克服できました」みたいな記事は克服したことにはなっておらず論外なので参考にしてはいけません。

 安全確保行動をするデメリット

座席を通路側にする、安心グッズを持ち歩くなどの行動は「安全確保行動」といって一時的には安心するけれど長期的には症状が改善しない原因の一つとなります。

水や頓服薬など安心グッズを持ち歩いて新幹線に乗れたとしましょう。

新幹線に乗れたらうれしいし、達成感があるので良いことです。

ただその後をどうするかがカギ。

安心グッズを持ち歩かないなどステップアップできれば問題ないのですが「安心グッズを持ち歩かないと不安」となることがよくあるのです。

「すぐに逃げられる、不安にならずにすむ工夫」

は逆を言えば

「すぐに逃げられない、不安になってしまう」

状況は対応できないということ。

これでは「新幹線=安全な場所」と学習ができないのです。

「新幹線に乗れるんだから何が悪い!」と思うかもしれません。

確かに乗るだけなら問題ありません。

問題になるのはパニックを克服したい、新幹線とか電車の怖さに左右されないで生活したい!って考えている人です。

不安に左右されない生活を目指すのならば安全確保行動をやめていく必要があります。

安全確保行動をしなくても何とかなることが経験ができると、パニックの症状があってもやり過ごせる自信がついて、それほど不安なく新幹線に乗れるようになるのです。

 新幹線をどう練習したらよいのか?という問題

安全確保行動を少しずつやめるといっても新幹線の場合電車と違って何度も練習するのが難しいです。

滅多に乗らないって人多いですから。

新幹線が苦手な人は普通の電車も苦手なことが多いので、まずはそこから練習するとよいです。

長時間電車に乗ってみる、快速に乗ってみる、安全確保行動をやめて乗ってみる、などできるだけ自分が苦手なのことを練習しましょう。

電車の練習の仕方はこちらの記事を参考にしてください。

パニック障害で電車に乗れない人のための克服法

電車で練習が難しい地域に住んでいるならば、電車以外でも不安なことならばOK。

自分がやっている安全確保行動をやめながら苦手な状況に挑戦しましょう。

新幹線に挑戦する時はできるだけ安全確保行動をしないでやってみるとよいです。

特に2~3時間乗ることができると最初は不安でもあきらめがつきやすいでしょう。

あまり新幹線に乗る機会がないなら、思い切ってやらないとなかなか苦手意識を克服するチャンスがないです。

きちんとやれれば「座席の位置とか安心グッズとか気にしなくてもやれるんだ!」と大きな自信になりますよ。

そうなると新幹線にのることをいちいち心配しなくなります。

「いきなりそんなの無理!」って人は、できるところからスタートでOK。

改善するのに時間がかかることにはなりますが、無理にハードル上げても怖い経験だけが残るだけ。

自分のレベルに合わせて挑戦して下さい。

 予期不安への対応

新幹線に乗るときは予期不安も強くなりがち。

予期不安が悪化する原因の一つは対策の立てすぎ。

「不安になったらこれをして、あれをして・・・」と考えていません?

ネットで「新幹線に乗るんです。どうしたらよいですか?」と質問したり、その解答を探すのに必死になっていたりしていませんか?

ネットで調べてもほとんど安全確保行動をやることしか出てきませんよ。

対策を考えることは悪いことではありませんが、それを考えすぎることはずーっと不安について考えていることになるので予期不安は強くなります。

ある程度の対策を立てたらそれ以上は考えないようにし、頭の中でひっかかっていたとしても日常生活を続ける、または新幹線で行く先の情報を集めるとか本来やるべきことをやるようにしましょう。
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