食べると吐き気がして不安だったけれど、3ヶ月で克服した事例を紹介

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

吐くのが怖くて、食事がとれない、外出が怖い、つらい思いをしている人はたくさんいます。

薬だけではなかなか良くならない人多いです。

そんな人にはカウンセリング(認知行動療法)が有効です。

しかし、「どんなことするの?」「本当に良くなるの?」という疑問がわいて治療に踏み出せない人も多いでしょう。

そこで、今回は吐き気が怖くて日常生活に支障をきたした方がカウンセリングを受けて改善したプロセスとインタビューをご紹介します。

実際に改善した人の話を聞くことは、希望につながります。

今回ご紹介するのはAさん。

※ブログ掲載はAさんに許可をとっています。

 吐き気が怖かったけれど3ヶ月で改善!

Aさんは、電車の中で急に具合が悪くなり、電車を降りて実際に吐いてしまったことがありました。

その後、外出先で具合が悪くなり吐き気がすることから、内科を受診。

検査結果では異状がなく「胃炎だろう」といわれたそうです。

薬を飲んでも改善されず、食べることも不安になり体重も減少。

吐くことが怖くて外出ができず、精神的にもつらくなってきました。

このため精神科を受診し薬物療法が開始。

その結果、不安なことを避けつつも、精神的には安定して食欲も戻ってきました。

不安な時には薬を飲んで外出。

安定してきたところで医師と相談し、薬をやめたところ症状が再発。

薬を再開してもなかなか良くならず、薬だけではまた再発してしまうと思い、カウンセリング希望されました。

 カウンセリングでやったこと

カウンセリングでは、なぜ吐き気が怖い状態が続いているのか、吐き気が起こった時にどのような心もちでいればよいのか、普段どんなことしていけばよいかについて話し合いました。

不安は避ければ避けるほど怖くなります。

ですから、不安な状況、吐き気の感覚を避けないことが必要です。

Aさんにとって怖いことですが、避けている食べ物、外出先、乗り物をピックアップして、ちょっとずつ挑戦していきました。

例えば、避けていた外出先で、カレーを食べるなど。

途中で挑戦するのが苦しそうではありましたが、がんばって挑戦を継続。

同時に日常生活では不安の対処法ばかりネットで調べて、楽しいと思えることはやらないようになっていました。

不安への対処ばかり考える生活をしていると不安にとらわれます。

このため、ネットで不安なことを調べるのはやめて吐き気で困っていなかったらやっていたであろうことを日常生活にいれて、多少吐き気があっても生活が充実していくようにしました。

約3ヶ月後には、薬を使用しなくても好きなものが食べられるようになり、外出や乗り物にも不安が多少なりながらも乗れるようになりました。

本人インタビュー

―――カウンセリングを受けようと思ったきっかけは何ですか?

わらをもすがる気持ちで不安感だらけてつらかったので、それから脱却したい気持ちが強かったですね。

薬を止めてしばらくしたときにぶりかえしたがきて、明らかに悪くなったのがショックで。

またそうなるのがいやでカウンセリングに来ました。

―――カウンセリングを受けてみてどうでした?

不安に挑戦していった最初の方がつらかったです。2、3回目あたりから不安が下がっていることを実感できました。それで希望をもてましたね。

―――不安に挑戦するの治療法だから、勇気がいったと思います。

よく「どうやったら不安に挑戦できますか?」っていう患者さんも多いのですが、なぜAさんは挑戦できたと思いますか?

実は認知行動療法のやり方はネットとか知っていましたが、理屈ではわかっていても、体感的にわからならかったから、なかなか踏み出せませんでした。

カウンセリングで「やっていきましょう」と約束したらから踏み出せたと思います。

死ぬことはないと思っていましたり、もう勢いだったかなぁと。

 終わりに

Aさんは、最初は苦しみながらも、一生懸命カウンセリングで話し合った課題をこなしていき、3ヶ月で日常生活に支障のないレベルまで改善しました。

薬をやめた状態で開始していたため、「良くなったのは自分が挑戦していった成果」と実感できたのだと思います。

吐き気が怖くて外出や食事ができない人は、薬以外にも認知行動療法を受けてみてください。

不安に挑戦しようという勇気は必要ですが、その先にある不安にとらわれない生活というメリットは大きいですよ。

認知行動療法やっているところが近くにないって方は、よかったら私と一緒にやっていきましょう。
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