過食嘔吐を克服するためには何をすればよいか?嘔吐のタイプと対応方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食をして、吐いての繰り返し。

一日中食べ物のことを考え続ける。

過食嘔吐はとってもつらいです。

10代に発症して自然に治る方もいますが、数十年悩んでいる人も多いです。

今回は嘔吐にどう対応していけばよいのか?について説明します。

実は嘔吐にもタイプがあり、対応も少し違います。

嘔吐がある人は参考してください。

大きく嘔吐には5つのタイプがあります

 タイプ① 食べすぎたのを帳消しにするために吐く

一番多いのはこのタイプ。食べすぎたからその分は吐こうとします。

このタイプに覚えておいてほしいことがあります。

実は吐いても食べたものの半分程度しか吐いていません。

すでに結構な量のエネルギーが吸収されているんですよ。

症状が悪化するだけなのでやめた方がよいです。

このタイプは基本的に過食を改善していくとよくなります。

過食の治し方はこちらに書いたので参考にしてください。

過食症の認知行動療法はこんなことやります

 タイプ② チューイング

噛んで食べないけれど、そのまま吐くタイプ。

このタイプもそのまま続けると、食べたいものが食べられない、食事に悩まされる生活が続きます。

これも①と同じように食事コントロールを練習していくことでよくなります。

 タイプ③ 満腹感を避ける

実際に満腹というより「満腹だなぁ」って思ったら吐くタイプ。

摂食障害の人は満腹感と空腹感の感覚が変になってしまっているのです。

対処法はこちらに書きました。

空腹か満腹化わからない 過食によくある症状への対処

 タイプ④ お腹をへこませようとする

胃の中に食べ物があり、そのせいで「腹が出るんだ!ひっこめなきゃ!」ってことで吐くタイプ。

吐いても全てを空にはできないのです。

人間なら無理。

「空になった」って思いこんで、それで安心してしまっているのです。

一度取り込んだものを空にはできない、と覚えておきましょう。

 タイプ⑤ 気晴らし

よくストレス解消に過食する人がいますが、嘔吐もストレス解消にしてしまう人がいます。

このタイプは、どんな時にどのように落ち込みやすいかを把握して、嘔吐以外のストレス対処法を身につけていくとよいです。


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