ウォーキングしてカロリー消費はムダ。運動しても太ってしまう心理学的理由とは

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

衝撃的なことかもしれません。

ダイエット目的で運動するのは太る原因の一つなんです。

なぜなら、運動すると食べる量が増えやすいからです。

なぜそうなるのか?

どうすればダイエットにつながるのか?

今回はこのことについて説明します。

運動すれば余計食べてしまう

これまでの研究で、ダイエットのために運動した人ほど、その後食べる量が増えやすいと出ています。

「これだけ動いたから、自分にご褒美」

「動いたから、食べてもいいだろう」

という心理が働いているといわれています。

人は「良いこと」をすると「悪いこと」をしたくなる心理が働くのです。

肉が好きなのに「健康のために肉ではなく野菜を食べよう」って人はその後肉をたくさん食べる確率が上がるのと同じ。

あとで運動した消費カロリーよりも食べてしまうので、ダイエットのための運動は逆効果なんです。

よくよく考えると、運動してダイエットってものすごーく効率が悪いのです。

100キロカロリー消費するのに、どれくらい運動しなくてはならないのか?

年齢や体重にもよりますが、ウォーキングで1.5キロ程度は歩かなければなりません。

たった100キロカロリーの消費ですよ。

一時的にはできるかもしれませんが、毎日やるとなるとできませんよね。

運動を一年通してやれます?

「できない」って人は、ダイエット目的で運動しても余計太る可能性があります。

運動が習慣になっている人はいいと思いますけどね。

「運動が意味がない」ということではありません。

運動は気分を上げたり、筋力を維持したり、健康にとっても良い効果があります。

運動が楽しくなり習慣がつけばダイエットにもなるし、スタイル維持に効果はあるでしょう。

しかし、好きでもないのにダイエット目的で運動だけをやっても逆効果の可能性が高くなるということです。

食事制限も同じ

運動がダメなら、食事制限はどうか?

運動よりも効率は良いのですが、気をつけなくてはいけません。

野菜を食べると肉が食べたくなるし、炭水化物を食べないようにしていると、あとで余計食べたくなります。

この2つの記事に詳しく書いています。

野菜を食べるとケーキが食べたくなる心理とは?

パンやケーキを食べても太りません

○○ダイエットと言われているものは、一時的に痩せられても持続ができないのです。

やせるのを維持しようとすると、過食症に発展してしまう可能性もあります。

要するに運動だろうが、食事だろうが、ずっと続けられなければ意味がないってことです。

健康上の理由からどうしてもダイエットをやろうかなぁという場合は「10年やり続けることができるか」で考えてみましょう。

例えば「今より食事量を1割だけ減らす」とか。

それくらいならできるかもしれませんよね。

毎日一時間ウォーキングをするよりやりやすいです。

でも、こういう地道な方法って効果はあっても人気ないんですよ。

結論

 

運動でも、食事でも習慣にできるようなことをしましょう。

地道が一番ですよー。

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