「 2015年11月 」一覧

ホットミルクを飲んでも眠れないのは当たり前

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ホットミルク飲んでも眠れない?
そりゃそうです。

「○○を飲めば寝れる」は疑いましょう
ホットミルクを飲むと眠れる物質が出てきて眠れるようになる、って聞いたことありません?
バラエティ番組で某有名な脳神経の学者さんもいってたし、いろんなものに書いています。

確かにウソではありません。
しかし、眠れるまでの効果を得られるには、とてつもない量のホットミルクをのまなくてはいけないのです。
つまり、実質的にホットミルクを飲んで眠れるってのは無理な話なのです。

むしろ寝る前に飲みすぎてトイレにいきたくなったりして。

え?ホットミルクを飲んだら眠れた?
そういう人は私のいうことを信じてはいけません。
効果がなくたって、思い込みで眠れるようにはなるから。
これに関してはこちらの記事をみてください。
心の病気を治すには思い込みが大事だった!

思い込みって大事なんですよー。
効果ない薬でも効果があると言われて飲むと良くなる効果(プラセボ効果)は特にうつやパニックの人にものすごくあるんです。

漢方やサプリメントを飲んだらよくなった!って人なんかはそうですね。
基本的に心の病気に効くって科学的根拠はないです。

「○○を飲んだら眠れるようになる」って、サプリメントや食べ物が紹介されますが、まず疑ってよいです。
○○大学の○○先生がってお墨付きでも。
そこはビジネスですからね。
定期的に高額な商品を買うことになります。

ちなみに、社交不安障害や強迫性障害にはあまりこの思い込みが効きにくいです。
薬物療法や認知行動療法で地道に治療していきましょう。

ホットミルクやハーブティの幻想に気づいてしまったら、このブログのカテゴリー「不眠」に、対処法を書いてあるので見てください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


強迫性障害の治療をするとズボラな人間になるのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よく強迫性障害の治療って、ワザと確認しなかったり、手を洗わなかったりします。
何も知らない人がみると「ずぼらな人なだぁ」って思うかもしれません。

よく「こんな治療していたら、いい加減な人間になってしまうのでは」って不安に思う人がいます。
「汚いものに触っていたら本当に不潔な人間なるのではないか」
「カギの確認も何もしない危ない人になるのではないか」
とか。
結論から言うとそんな風になる人はみたことないです。
あくまでも不安の囚われから自由になるだけで、人格まで変わることはありません。
気にせず治療していけばわかります。
良くなっていけばそんなことも考えなくなってきますし。

よくよく考えてみればずぼらになったって問題ないハズですけどね。
「きちんとしなければならない」ってしっかりしようとしすぎていませんか?
その考えがマズイとは言いませんが、やりすぎるとうまくいかないものです。
生活が疲れてきます。
強迫の治療を通して、もう少し楽な生き方を探していくと良いですね。

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うざったいくらい元気な人と一緒にいよう!自分を変える簡単な方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

なかなか自分を変えられない人は他人の力を借りればいいんですよ。

元気な人と一緒にいたら元気になる
テレビを見ていたらあるタレントさんがうざったいくらい元気な人を見ていて、「元気な人と一緒にいたら元気になるのかな」って発言していました。
これは心理学的にはあっています。

うざったいくらい元気な人って、一緒にいると疲れるかもしれません。
そんな側面もありますが人って気分とか好みとかが感染するって傾向があるんですよ。
うつ、ギャンブル、お酒、買い物など。

もともと大して好きではなかったけれど、それを好きな人と一緒にいたら好きになったちゃったって経験ありません?
特に家族や友人、会社の人など、リアルでもネットでも自分がよく接する人の影響は受けやすいのです。

落ち込んでいる時って、同じように落ち込んでいる人と時間を共有したくなります。
「自分だけじゃないんだー」って思えるとちょっと楽になりますよね。
しかし、その後どんどん気分が絶望的になってくるのなら、それは気分が落ち込む方に「感染」しているのです。

落ち込んでいる時に元気な人と一緒にいるのはつらくなりますけどね。
あと元気な人に相談してもわかってもらえないことも多いです。

それでも長期的には元気な人と一緒にいた方が元気になります。
あとは同じように落ち込んでいても、少しずつ前を向こうとがんばっている人と一緒にいると、自分も一歩前に進もうとするかもしれません。
ただし、短期間ではなく長期間、接する時間をもたなくてはいけません。

自分をなかなか変えられない時は、他人の影響を受けて変えていくのも一つの手ですよ。

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運動することがパニック障害改善につながりますよ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害になると運動を避ける人がいます。
運動をするとドキドキして「パニック発作が起こるのでは」と不安であったり、過度に体を大事にしてしまう傾向があったりするから。
体を休めてもパニックは良くならないんですよ。

逆に、
動かなくなる→自宅にいて嫌なことばかり考える→気分が落ち込む→パニックの悪化→動かなくなる・・・の悪循環に陥りやすくなります。
パニック障害の人がうつにもなりやすいのは動かなくなるのも理由の一つでしょう。

このためパニックの人に運動をおすすめします。
ドキドキが怖い!って人も、運動していることでドキドキに慣れてきます。
パニックの治療にもなりますし。

「発作がおこったらどうするの?」って不安ですよね。
そもそもパニック発作って、100%何もしなくてもいつかは収まります。
それを何度も経験していくうちに不安感も少なくなるんです。

あと運動は気分を改善する効果もあるっていわれています。
「やる気がおきないから動かない」ではなく「やる気を起こすために動く」が大事。

パニックの症状だけでなく落ち込んだ気分も改善するので、運動はおすすめですよー。
運動さけたり落ち込んでいたりするパニックの人はこちらの記事も参考にしてください。
体調管理をしないことがパニック改善につながる!

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「自分と話してもつまらないと思われてる」って人はその考えを忘年会で克服しよう

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

もう少しで忘年会シーズン。
雑談が苦手な人にとっては苦痛な時期ですね。
対人恐怖症や社交不安障害の人は特に。

雑談が苦手な人って「こんな話してもつまらないって思われるのでは」って考えがち。
はっきりいいましょう。
雑談なんてどーでもよい話が9割なんです。
つまらない話をして良いのです。
「周りは盛り上がっているから自分はダメなんだ」って思う必要はありません。
大した話はしていないものなんです。

それでも不安!って人は、ワザと「つまらない」と思っている話をしてみる実験をしましょう。
実験の手順はこの二つ。
①つまらない話をしたらどうなるか予想する
②実際どうなるかをじっくり観察しながら検証する

①についてですが、まず事前につまらない話をしたらどうなるか?を予想してください。
「相手は嫌そうな顔をして、話が途切れるだろう」
「席を立ってほかの人のところにいくだろう」
とか。

②については、実際に何人かの人に試してみましょう。
①の予想通りになるか、きっちり観察してください。
この観察がポイント。
相手がどんな嫌な顔をしているかじーっくり見てみるのです。
見ないと嫌な顔をしているかなんてわかりませんよね。

つまらない話が思い浮かばないって方はこちらの記事を参考にして何か話してみましょう。
飲み会の会話に困ったときのネタはこれだ!

何人か実験をやってみるとわかりますが、①の予想通りになることと、ならないことを経験するでしょう。
合う人合わない人がいるんで、全部の人と楽しい経験はなりまません。
しかし、思っている以上に予想通りにはならないもの。
つまらないと思っている話でも、まぁなんとか過ごせるかなぁくらいにはなります。
雑談が全くダメな状態からは抜け出せるかと。

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