ホットミルクを飲んでも眠れないのは当たり前

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ホットミルク飲んでも眠れない?
そりゃそうです。

「○○を飲めば寝れる」は疑いましょう
ホットミルクを飲むと眠れる物質が出てきて眠れるようになる、って聞いたことありません?
バラエティ番組で某有名な脳神経の学者さんもいってたし、いろんなものに書いています。

確かにウソではありません。
しかし、眠れるまでの効果を得られるには、とてつもない量のホットミルクをのまなくてはいけないのです。
つまり、実質的にホットミルクを飲んで眠れるってのは無理な話なのです。

むしろ寝る前に飲みすぎてトイレにいきたくなったりして。

え?ホットミルクを飲んだら眠れた?
そういう人は私のいうことを信じてはいけません。
効果がなくたって、思い込みで眠れるようにはなるから。
これに関してはこちらの記事をみてください。
心の病気を治すには思い込みが大事だった!

思い込みって大事なんですよー。
効果ない薬でも効果があると言われて飲むと良くなる効果(プラセボ効果)は特にうつやパニックの人にものすごくあるんです。

漢方やサプリメントを飲んだらよくなった!って人なんかはそうですね。
基本的に心の病気に効くって科学的根拠はないです。

「○○を飲んだら眠れるようになる」って、サプリメントや食べ物が紹介されますが、まず疑ってよいです。
○○大学の○○先生がってお墨付きでも。
そこはビジネスですからね。
定期的に高額な商品を買うことになります。

ちなみに、社交不安障害や強迫性障害にはあまりこの思い込みが効きにくいです。
薬物療法や認知行動療法で地道に治療していきましょう。

ホットミルクやハーブティの幻想に気づいてしまったら、このブログのカテゴリー「不眠」に、対処法を書いてあるので見てください。

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