「 2015年07月 」一覧

幸せを感じやすい人、感じにくい人の特徴

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

同じ状況でも幸せと感じる人と感じない人がいます。
幸せを感じにくい人の特徴の一つ。
「他人や過去の自分と比較する」こと。

どんなにお金をもらっても幸せを感じられない人の特徴

ちょっと心理学実験をしてみましょう。

想像してみてください。

あなたは月の給料が30万だとしましょう。
年に一回給料が下がり、一年後は25万、2年後は20万となりました。
どんな気分になります?
「自分は不幸だ」と思いません?

では、あなたの月給が20万だとしましょう。
年に一回給料が上がり、1年後は25万、2年後は30万になりました。
どんな気分ですか?
幸せって思えなくても悪い気分にはなりませんよね。

3年間にもらう給料は同じでも、過去と比較することで幸せかどうかは変わってくるんです。

もう一つ想像してみください。
どっちが不満度が高いと思います?

①あなたの月給は20万。
同じ仕事をしている同僚の月給は15万だった。

②あなたの月給は30万。
同じ仕事をしている同僚の月給は50万。

給料は②が高いのに「どうして自分ばかり低い評価なんだ!」と不満度は高くなりません?
他人と比較することで満足度は違うのです。
お金じゃないんです。

幸せになるポイントは過去より今、自分がどうしたいか

「自分は不幸だ」と感じるのは、過去や他人と比較しているからではありませんか?
過去や他人と比較しているうちは、いつまでたっても幸せを感じられないかもしれません。

過去にひたるのではなく、今・これからを楽しむ。
他人がどーこーではなく、自分がどうしたいのかを大事にする。
幸せになるポイントです。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


パニック障害が再発する人、しない人

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害が良くなっても再発しやすい人、しにくい人がいます。

再発しやすい人は「パニック発作が起こらないようしよう」として、克服したと思っている人。
こういう人は何らかのきっかけで動悸や息苦しさがあると「これは再発だ!」ととらえてしまいます。

克服の練習をしている時に、薬のおかげだったり調子が良かったりして症状が出てこなくなった。
そうすると良くなっているような気がします。
しかし、一度症状がでると太刀打ちできません。
再度薬に頼るか不安な場面を避けるかのどちらかになります。

一方、長期間再発なしで過ごせている人は症状があって対処できると考えています。
息苦しさや動悸が起こってもなんとかできるもの。
こうなると強いです。

パニックの人の多くが「症状が出ないようにするためにはどうすればよいか」と考えがちです。
症状を出さないために薬を飲んだりカフェインを控えたり。
それでは症状が出た時に何をすればよいかは学べません。

電車などパニック障害を克服するための練習をする時に覚えておきたいこと。
「動悸(息苦しさなど)が起こらなかったら成功」ではありません。
「動悸が起こってもやり過ごせた」を大事にしましょう。

そのための方法を学習して練習することが必要なのです。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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認知療法と行動療法の違いは野球とサッカーの違い!?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私のカウンセリングは認知行動療法目的でくる方が多いです。
時々聞かれる質問があります。

「認知療法と行動療法と認知行動療法って違うんですか?」

確かに書籍などで、認知療法であったり、行動療法であったり、認知行動療法であったり、言い方が違います。
これを説明すると長くなるし、このブログを見ている人にはあまり関係のないことなんですよね。

だからざっくりと「呼び方」の違いについて今回は説明します。
理屈好きの人は見てください。

野球とサッカーと球技の関係!?

この図は専門的には問題はありますが、一般の人がなんとなく理解するには役に立つかと。
あくまでも「呼び方」についてですからね。

野球

基本的には「認知療法」と「行動療法」があったんです。
この違いは「全く理屈が違うもの」と思ってください。
まぁ、やっていることは同じところがあるんですけどね。

だけど認知療法に行動療法を加えていったりしてきているんですよ。
行動療法やっている人も認知療法やってたりします。
最近ではミックスして認知行動療法って言われるようになったんです。

認知療法=認知行動療法
行動療法=認知行動療法
ということはあり得ます。

例えば私は強迫性障害の人には行動療法しかやりません。
しかし、説明するときは認知行動療法やりますって言ってることもあります。

日本の行動療法学会も「認知・行動療法学会」になってます。

しかし、
認知療法=行動療法、とすることはありません。
理屈が全く違うんで。

うん?よくわからん、って人に。
専門家からは違う!って怒られそうな例えで。

野球を認知療法、サッカー行動療法、球技を認知行動療法でを考えてください。

野球

野球とサッカーは同じではないですよね。

でもどちらとも球技です。
野球とサッカーを合わせたキックベースもあるし、それも球技ですよね。

う~ん、もっといい例えばありそう。

ここで知っていてほしいこと。

①認知療法でも行動も扱います
考え方のことばかりやっているわけではありません。
どう行動していってよいかも扱います。

②行動療法でも「考えていること」も扱います
行動療法の「行動」の意味って人間の活動全般のことなんですよ。
一般的な目に見える「行動」のことではありません。
かなり誤解されています。
だから「考えていること」も行動となるんで、考え方も扱います。

認知療法?行動療法?認知行動療法???って疑問に思った人は参考にしてください。

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食べ過ぎを防ごう 効果的な食事スピードの落とし方

浦和すずのきクリニック、臨床心理の鈴木です。

ゆっくり噛んで食べることは、食べ過ぎを防ぐことに役立ちます。
食事量が減るって心理学の研究結果でも出ています。
コースで料理が出てくるとお腹いっぱいになりやすいですよね。
肥満の人、過食症の人で食べるスピードが速い人はゆっくり食べることがおすすめです。

さらにもっと効果的にする方法があるんです。

効果的な食事スピードの落とし方

最初は普通のスピードで食べて、途中からゆっくりと食べると食事量が減ります。
理由は今のところわかっていない様子。

簡単なので毎日の食事で実践してみると良いです。

でもゆっくり食べるって、ものすごく難しいもの。
すぐにいつものパターンに戻ります。
そんな人は以下のことを試してみてみください。

・スマホ・テレビを見ながら食べない
「ながら食べ」は食事量を多くさせることが研究でわかっています。
食事を味わうことに注意を向けましょう。

・利き手ではない方の手で食べる
食べにくいのでスピードもゆっくりに。

・食べる度に箸を置く
とっても面倒ですが効果的。イライラするかもしれませんが我慢!

もっとゆっくり食事を楽しもう
昔から食べるスピードは大事だって言われています。
ゆっくり食事を楽しみましょう。
食事って本当はとっても楽しいこと。
ダイエットっとか、そういうことに時間を費やすってもったいないです。
体重や食事にこだわる人って、本当は食べるのが大好きですし。

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恋愛に「じらす」は必要か?心理学的恋愛必勝法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

恋愛において「じらし」って効果があると思います?
デートに誘われた時本当は行きたいけれど
「すぐに誘いにのるとダメ。もっとじらして相手の気持ちを高めなきゃ」とか。
メールやLINEの返事をすぐにせず、もったいつけるとか。

昔から恋愛については「じらし」は有効ってアドバイスしている人がいました。
私はそれって違うんじゃないかなぁって思ってたんですよ。
だって、好きならじらすよりはデートにいった方が親密になれますからね。
それに面倒だし。
じらしだろうが、なんだろうが、ダメになる時はなるんですよ。

やっぱり「じらし」は効果がなかった!

時間はすぎ、あまり恋愛がどーこーとか、駆け引きとかどーでもよい歳になりました。
もやもやしているので、心理学的にはどーなのよ、って調べてみたら・・・

やっぱりじらし効果はNOなんです。
心理学の実験からは。

「ちょっと忙しくて・・・」
「他の人にも誘われていて・・・」
じらし効果は対して意味がないんです。
まぁ、相手がそういうの好きなら別でしょうが。

「じらす」よりも「冷たそうだけど実は親しみやすい」を目指そう!

「だってちょっとクールでミステリアスな女ってもてるっていうでしょ!」
そんな声が聞こえてきそうです。
確かにそういう印象は大事という研究も。
男性への調査ではそういう女性の方が口説いた時の満足感は高いのだそう。

ただし「じらす」必要はないってこと。

冷たそうでこだわりが強い。そんな風に見せかけて、誘いにはのる。
「心を開かなそうな私が、あなたには心をひらいているんですよ」ってイメージ。
心理学的にはこのギャップを利用しろってことですかね。

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対人恐怖症の人がやりがちな間違った克服方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

対人恐怖症の人は対人関係が主な症状。
人からどうみられるかばかり気にします。
だいたい自分に自信がありません。

自分に自信がもったら治るのでは?

こんな発想になりがちです。

はっきりいいましょう。

自分に自信をもったら治る!なんて考えているうちは良くなりません!

どうすれば自信がつくのか?
自信は不安を克服したあとに得られるもの。

テニスの教科書だけ読んだって、テニスの自信がつかないのと同じ。
実践してうまくなるから自信がつくのであって。

それがうまくならないのは自信がないせいだ!
テニスを練習する前に自信をもつ方法を調べよう!
こんなんじゃ何も解決しませんよね。

自己啓発本や心理学の本を読んでばかりいませんか?
ネットで「自信を持つ方法」なんて調べていませんか?
「無意識の世界」がなんとかなれば克服できると思っていませんか?
そんなことやっているうちは良くなりません!

対人恐怖症は改善していくことはわかっています。
ただ練習が必要となります。
スポーツと同じ。
適切な対処法を学んで練習していくことで良くなるんです。
今までその方法を知らなかっただけ。
自信よりも練習ですよ!

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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