「 2015年06月27日 」一覧

ストレスがなくてもうつ病になる ストレス神話に気をつけよう

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気というとすぐに「何かストレスがあったからかかったのでは?」と思いがち。
でもストレスが特になくてもココロ病気になることだってあるんです。

大きなストレスがなくてもうつ病になることも
ストレスが関係ありそうな、うつ病だってきっかけがなくてもなっちゃうことがあります。
再発の場合は特に。
体の病気とかホルモンバランスとかの影響でなることもありますし。

その他不安系の病気(パニック障害や強迫性障害)とか、でもそう。
なんでもかんでもストレスにせいとは限りません。

病院なんかで体の不調があると「ストレスですね~」と精神科に回されることが多いです。
私は医者じゃないので口出しできませんが・・・原因がわからないからって全部ストレスってことにするのはどうかなぁって思うことはあります。
「ストレスためないようにしてくださいね~」「気分転換とかリラックスとかしましょうね~」くらいのアドバイスしかもらえないのでは?
あ、私も病院勤めなんで余計なこというと怒られそう・・・。

もちろんストレスが関係していることはあります。その時はストレスに対して改善策を打ちます。
しかし、思い当たらないのにむやみやたらに「ストレス探し」をしても意味ありません。
「う~ん、あえていえばあれかなぁ」と悪者探しになりますし、「じゃぁ、どうすれば治るの?」ってことには答えられないことが多いです。

ストレスが思い当たらない時は無理にストレスを探さず「どうすれば良くなるか」を考えましょう。
だいたい状態を悪化させている悪循環があるものです。

うつ病の人であれば、気分が落ち込む→やる気がなくて寝込む→考える時間が増えてさらに悩む→気分が落ち込む、って悪循環になりがち。
この悪循環を断ち切ることを考えると良いです。
寝込む時間をどうすれば減らせるか?とか。
そうすることで、うつが良くなることもあります。

無理にストレスの原因を探さず、どうすれば良くなるかを考える。
そうすることで改善するための次の一手が見えてきます

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