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地下鉄の暑さが怖い!不安克服の大原則とは

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

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地下鉄に久しぶりにのったら、暑いのと狭いので、不快さがすごかったです。
空いている時間なのでマシだったのですが、通勤・帰宅ラッシュだったら不快さが倍増でしょうね。
しかし地下鉄+暑さが苦手なパニック障害の人であれば、克服するのにとってもよい環境です。

あの、モアッって暑くて不快な空気を感じただけで不安!って人は特にそうですね。
「空気」だけで怖い。
そんな人は積極的にその空気に触れると非常に良いのです。

不安克服の原則は?
パニック障害の不安って、電車や美容院みたいな「場所」とは限りません。
いや~な空気を感じただけで、体が反応してしまうことってありません?
「この空気は!」って反応して、息苦しくなって、ドキドキしてきて・・・あ~!って。

暑い場所のように「苦手な空気」を避けているうちはなかなかパニックは克服できません。
怖い時は、怖いことをする。これ、不安克服の原則です。
ってことは、暑い日の混んでいる地下鉄って、とっても良い練習場所なんですよ。
いろんな不安が襲ってきて、体はとっても大変なことになっているハズです。
その体の感覚に慣れていくとパニックは良くなります。

「そんなの怖くてできないよ!」と思うかもしれません。
そんな人は怖い条件にランキングをつけて、やれるところからやっていきましょう。
例えば暑い日に地下鉄にのってみるとしたら・・・
・誰かと空いている時間帯に地下鉄に乗る
・誰かと混んでいる時間に地下鉄に乗る
・一人で空いている時間に地下鉄に乗る
・一人で混んでいる時間に地下鉄に乗る
これを順番に暑い日にやってみるとか。

きちんとやっていけば、暑い日の地下鉄も大丈夫になります。
あのモアッって空気の不快さは変わりませんけど。
「嫌だけれどやり過ごせる」までいけると良いです。

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