「 2015年02月 」一覧

食べ過ぎを防ぐ環境作りのための5つのポイント

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食をしないようにしよう!
食べ過ぎないようにしよう!
過食症の人でなくてもなかなかうまくいかないものです。
「意志の力」には限界があります。
気の持ちようだけではどうにもならないものです。

気持ちで行動が変えられない時はどうしたら良いのでしょうか?

こんな時は過食できない環境づくりをしていきましょう。
環境作りの5つのポイントについて説明します。

①自宅に食べ物を置かない
単純なことですが、これがやれない人が結構難しいって言う方が多いです。
目の前にある食べ物を我慢できないなら、食べ物をおかない環境をした方がラクです。
食べ物を置かないのはいちいち買いにいかなきゃいけないので面倒といえば、面倒。
そこも狙いです。
お菓子や作り置きのものを置かないように家族にも強力してもらいます。

②空腹の時に買い物をしない
何も食べ物を買わないワケにはいかないでしょう。
食べ物を買いに行くときは、空腹の時を避けます。
空腹だとついついあれもこれも食べたい!って考えますからね。
できるだけ満腹の時に買いに行くと、買いすぎを防ぐことができます。

③寄り道を防ぐ
ついつい寄ってしまうスーパーやコンビニを避けるようにしましょう。
そうすることで買いたくなってしまうのを防ぐことができます。
帰り道にコンビニがあるならば、目の前を通らない道を通るとか、エキナカは通らないようにするとか。

④過食できない予定を入れてしまう
過食したくなるような時間帯に予定を作っておきましょう。
テレビや読書だと食べながらできてしまうので、外出して人と会う、運動する、家族と話す、誰かと電話するとか、過食と同時にできにくい事をやった方が成功しやすいです。

⑤歯をみがいちゃえ!
食事をしたら、できるだけ早く歯を磨いてしまいましょう。
なんとなく食べる気が失せませんか?
歯みがきは食後少し経ってからの方が歯に良いのですが、過食を防ぐならそんなこと言ってられない!って人はやってみてはどうでしょか?

いかがでしたか?
意志の力はそれほど強くありません。
過食や食べ過ぎを我慢するのではなく、過食をやりにくい環境作り。
試してみてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


うつと不安の休職中の過ごし方

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気で仕事を休職中の人は何をすればよいのでしょうか?
「ゆっくり休んでください」と医者から言われているけれど、どう休めば良いかわからない。
本当にこんな生活してて良いの?
こんな疑問をもっていませんか?

休職中の過ごし方って、医療機関でも多くの場合指導されることはあまりません。
ゆっくり休んで、図書館でも行ってという程度。
自分なりにできることをやりたい!って人いますよね。

そんな人は休職中の過ごし方のポイントをおさえておきましょう。

①起きる時間、寝る時間を一定にしていく
好きなだけ寝てゴロゴロしていくと、あっという間に昼夜逆転状態に。
心の状態にとってよくありません。
寝る時間、起きる時間を一定にしていきましょう。
不眠の人は、薬以外にも睡眠のルールを学んでおくとよいです。

②昼間は活動する
その時の状態にもよりますが、昼間は現在の自分に合った動き方をしていくとよいです。
昼間何もしていないと体力が落ちます。
また嫌なことを考える時間が増えます。
やる気が出なくて動けない、って方はこちらの記事も参考に。
http://www.heartcompany.co.jp/urawasinri2015/01/22/post-0/

復職が近い人は基本昼間は外にいるようにしましょう。
図書館でなくても、体を動かす、人と会う、娯楽、趣味、勉強、喫茶店で読書などすると良いです。

③心の病気を良くする
当たり前のことですが、ここがきちんでできていないことが多いです。
特にパニック障害や強迫性障害など不安系の病気の人なんか気を付けてほしいところ。
本やネットで「休職中の過ごし方」で言われていることって、うつ病ベースに作られています。
不安症状を良くしていくことについては書かれていません。
不安の症状には認知行動療法など、自分でできる対処法を学んでいきましょう。

④心の病気に陥った悪循環を振り返る
再発防止のためにも、心の病気になった要因を考えましょう。
人間関係、働きすぎ、動きすぎ、などいろいろあるでしょう。
だいたい悪循環がありますのでそこを振り返り、再発予防に役立てるとよいです。

「いまいち原因がよくわからない」こともあります。
前触れもなくうつや不安症状が出たパターンの人とか。
そんな人は症状が出てきた時の対処をしっかり学んでおきましょう。

簡単に書きました。休職中の人はやれていましたか?
これらのことを自分なりにやれる人や近くに相談できる人がいるなら参考にしてやっていってください。
「自分では休職中の過ごし方を組み立てられない」「相談できる人がいない」って人は、カウンセリングに来ていただければ、どのようにしていけばよいか提案しますので、ご相談ください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


人前で話す時に緊張が消えないワケ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

職場やPTA、友人との会話。
人前での発表・スピーチ等、話す時に緊張してしまう。
震えるし、赤面するし、何話しているかわからなくなるし。
「人前で緊張しない方法」ってタイトルの本を読んでも効果がない。
薬を飲んでも漢方を飲んでも、効いているのかいないのかよくわからない。

これって緊張についての特徴を知っていないのが原因の一つ。
緊張しないようする努力をすればするほど緊張は強くなる性質があるのです。
「緊張しないようにしよう」って考えていることは「緊張」について意識が向きますからね。
そりゃ、逆に緊張します。
実際にリラクゼーショントレーニングは人前で話すのが不安って人に対して、効果はきちんと実証されていません。

だから緊張をとるために「リラックスしよう」「ドキドキしないように薬飲もう」としてもうまくいかないことが多いのです。

緊張した時にやってみると良いこと
ポイントは注意の方向を内側ではなく、外に向けること。
リラックスしようと努力しているうちは、体に注意が向きます。
だから緊張をしないようにしようって頑張っている人はもっと緊張するのです。
緊張が悪化するものはリラックスしようとする以外にも
・聞いている人達をみないようにする
・震えないように脇をしめる
・原稿を棒読みする
が代表的です。
やっちゃダメな行動ですが、結構やっていません?

そこで外に注意を向けます。
話していることや、話しを聞いている人達に注意が向けるのです。
話すのが不安な人にとって外に注意を向けるって結構怖いことです。
これは練習が必要となります。

また緊張はあってもよいことを前提にしましょう。
「緊張しているうちはダメなんだ」と思っているうちは、苦手なままです。
そもそも人間のパフォーマンスはある程度の緊張があったほうがよくなります。
緊張がありながらも、外に注意を向け話しきればOKにしていきましょう。
何度もやっていくうちに、恐怖心があっても大丈夫になっていきますよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


好きな仕事、嫌でもやれる仕事、するならどっち?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

知人のお子さん(中学生)の社会の宿題の題材になりました。
「変わった職業の人にインタビューをする」ことだったようです。
まぁ、変わっているといえば、変わっているのかなぁ。

私が小学生の時に書いた作文「将来なりたい職業」を見てみたら「公務員になる」でした。
まぁ、なんとも現実的な子どもだったようです。
結局公務員とはかけ離れた生活をしていますけど。
よく私の仕事は「安定した職業では?」って思われがちですが、私のような立場のカウンセラーは水物の商売に近いんですよ。

高校生くらいまで正直どんな仕事をしていいかわかりませんでした。
大人になっても悩む人もいるんじゃないですかね。
今回はお仕事はどのように選べばよいか?について思っていることを書きました。

どんな仕事についたらよいのだろう、と思ったときに考えること

悩むところですよね。

よく聞く意見は
・好きなことを仕事にした方がよい
・好きな仕事は仕事にせず、できることをしたほうがよい
・給料がよかったり安定した職業に就いたほうがよい
このあたりですかね。

実際のところは、どんなお仕事につけばよいのかは正解はありません。
もし学生さんに聞かれたら、とりあえず好きなことでも、できることでも、安定した職業でも、自分が今優先して考えていることをやってみたら?って言っちゃうかもしれません。

まぁ、結婚みたいなものなんじゃないだろうかと。
好きな人と結婚してうまくいく人もいればいかない人もいる。
それほど好きではないけれど、まぁ結婚してうまくいく人もいれば、いかない人もいる。
お金持ちと結婚してうまくいく人もいるし、いかない人もいる。

結局はめぐりあわせだろうなぁって思うんです。
努力もあるし、運もあるし。
努力したってうまくいかないこともあるし、運があったって努力せずにうまくいかないこともあるし。
結果論です。ただ結果っていうのは、死ぬ直前までわからない、いや最後までわからないかもしれません。

今良い仕事についた!って人でも10年後その会社はないかもしれません。
今、良い仕事についていない、やめまくっている、って人でも10年後、社長になっているかもしれません。

どの選択をしても、うまくいくかもしれないし、いかないかもしれない。

「そんなこといっても不安で仕方ないんだ!」って人もいますよね。
不安が強い人って「どうやったら自分にとってよい仕事につけるか」を考えているわけではなく、「失敗したらどうしよう」ってことばかり考えているんです。
失敗したくない気持ちはわかりますが、いくら考えても結果をみなきゃわかりませんから。

気を付けたほうがよいのは「失敗したら人生おしまいだ」って考えになっているとき。
仕事柄、いろんなどん底経験をした人を見てきました。
それでも結果的になんとかなっていくことが多いです。
仕事でうまくいかないことはあくまでも人生のプロセスであって、結果ではありません!
落ち込んでいるときはマイナスの考えにいくことで悪循環になるので注意しましょう。

運もありますしね。
自分でコントロールできることがあるとすれば、自分なりに一生懸命やることでしょう。
自分の選択は良かったんだと思えるように。
一生懸命やってダメだったら次考えましょ。

結論
とりあえずなんでもいいから一生懸命やって、それから考えましょ
あたりまえの結論になっちゃいました。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。