「 2015年02月05日 」一覧

うつと不安の休職中の過ごし方

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気で仕事を休職中の人は何をすればよいのでしょうか?
「ゆっくり休んでください」と医者から言われているけれど、どう休めば良いかわからない。
本当にこんな生活してて良いの?
こんな疑問をもっていませんか?

休職中の過ごし方って、医療機関でも多くの場合指導されることはあまりません。
ゆっくり休んで、図書館でも行ってという程度。
自分なりにできることをやりたい!って人いますよね。

そんな人は休職中の過ごし方のポイントをおさえておきましょう。

①起きる時間、寝る時間を一定にしていく
好きなだけ寝てゴロゴロしていくと、あっという間に昼夜逆転状態に。
心の状態にとってよくありません。
寝る時間、起きる時間を一定にしていきましょう。
不眠の人は、薬以外にも睡眠のルールを学んでおくとよいです。

②昼間は活動する
その時の状態にもよりますが、昼間は現在の自分に合った動き方をしていくとよいです。
昼間何もしていないと体力が落ちます。
また嫌なことを考える時間が増えます。
やる気が出なくて動けない、って方はこちらの記事も参考に。
http://www.heartcompany.co.jp/urawasinri2015/01/22/post-0/

復職が近い人は基本昼間は外にいるようにしましょう。
図書館でなくても、体を動かす、人と会う、娯楽、趣味、勉強、喫茶店で読書などすると良いです。

③心の病気を良くする
当たり前のことですが、ここがきちんでできていないことが多いです。
特にパニック障害や強迫性障害など不安系の病気の人なんか気を付けてほしいところ。
本やネットで「休職中の過ごし方」で言われていることって、うつ病ベースに作られています。
不安症状を良くしていくことについては書かれていません。
不安の症状には認知行動療法など、自分でできる対処法を学んでいきましょう。

④心の病気に陥った悪循環を振り返る
再発防止のためにも、心の病気になった要因を考えましょう。
人間関係、働きすぎ、動きすぎ、などいろいろあるでしょう。
だいたい悪循環がありますのでそこを振り返り、再発予防に役立てるとよいです。

「いまいち原因がよくわからない」こともあります。
前触れもなくうつや不安症状が出たパターンの人とか。
そんな人は症状が出てきた時の対処をしっかり学んでおきましょう。

簡単に書きました。休職中の人はやれていましたか?
これらのことを自分なりにやれる人や近くに相談できる人がいるなら参考にしてやっていってください。
「自分では休職中の過ごし方を組み立てられない」「相談できる人がいない」って人は、カウンセリングに来ていただければ、どのようにしていけばよいか提案しますので、ご相談ください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。