「 2015年01月08日 」一覧

効果的な正月太りの解決方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ダイエットは効果がない!
正月太りが気になったらどうすればよいのでしょうか?
こんな時に出てくるのは「正月太りを治すダイエット」。
なんか恒例行事ですね。

これだけダイエット法が毎年出てくることからわかるように、ダイエットは効果がないのです。
一時的に痩せることはできても、ほとんどの人がリバウンドしてしまうことがわかっています。
数年間の間、多くの人がリバウンドしない方法なんてものは今のところないのです。

なぜ効果がないのか?
太ったからといって、急に炭水化物や甘いものを抜くと、体重は減るでしょう。
しかし、その後もっと炭水化物や甘いものを食べたい衝動が強くなります。
我慢した分たくさん食べる→罪悪感→やけになってもっと食べる、となるかもしれません。
それを繰り返していくと過食症になる可能性があります。
「嘔吐をすると食べたものがチャラになるのでは」と考えると嘔吐もするでしょう。
そうするとどんどん悪化していきます。
一日中食事のことを考えるようになり苦悩が続きます。

一生できるものでなければ、必ずリバウンドしまうのです。

「それでも正月太りを何とかしたい」という場合はどうしたらよいのか?
正月に太ってこりゃまずいなぁと思ったら、ダイエットをするのではなく暴飲暴食をやめるだけにしましょう。
いつもの食生活に戻せばよいのです。
ケーキやパン、ご飯、肉など禁止しないで、いつも通りに食べるのがポイントです。
数ヶ月後にはちょうどよい体重に落ち着いてきます。
こんな簡単なことでよいのです。
精神的にも安定を保ちやすいです。

これは過食症の治療でも同じです。
低体重の人でなければ、過食をやめて甘いものや炭水化物をフツウに食べるだけで体重が落ちることがあるくらいです。
嘔吐したってカロリーの半分は吸収されていますからね。
フツウに食べたほうがいいわけです。

まずは暴飲暴食をやめることからはじめましょう。

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