「 2015年01月06日 」一覧

対人恐怖症・社交不安障害の考えのクセ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

対人恐怖症や社交不安障害の症状を悪化させていることがあります。
それは自分の感覚で他人にどう見られているかを決めつけていること。

典型的な例を挙げます。
「自分が不安なんだから、相手に伝わっているに違いない」
「自分の顔がひきつっている。相手もそれに気づいていて不快に思っている」
「顔が熱い感じがする。赤面しているに違いない。相手もそれを見て変な人だと思っている」

こんな風に考えるクセがついているんですね。

このクセがあるので顔を隠すようなことをします。
下を向いたり、暗い場所にいったり、対面に座らないようにしたり。
そうすることで症状はひどくなっていくのですが。

こんな考え方をしている人は次のように問いかけてみましょう。
相手が自分の不安に気づいている根拠は何でしょうか?
「自分の感覚」だけになっていませんか?

自分の感覚だけで決めるのは無理があります。
あなただったら他人の表情をず~とチェックしていますか?

それでも不安!って人は、相手が自分の不安に気づいているか確かめてみましょう。
確かめるためには相手を見なくてはいけません。

その時「相手が目をそらしたから自分の不安に気づいたに違いない」
と考えたら、相手が目をそらした理由は他にもないか考えてみましょう。
あなたはずっと相手を見ているでしょうか?
ずっと目をそらさず話している人ばかりですか?

「以前表情を指摘されたことがあった」という人は「以前経験があったからすべての人がそう思っていると決めつけてよいのか」と考えてみてはどうでしょうか。

自分の考えが本当かどうか、他の可能性がないかを振り返ってみましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。