過食症の治療でやれると良いこと-食事記録について

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食症の治療についてはこのブログで認知行動療法的なノウハウを書いています。

その中でも比較的重要なことは食事の記録です。
いつ、どれくらい過食をしているか、きっかけは何か、どのようになっていったかを把握するために記録を書いてもらとよいことがあります。

記録をすることで過食したものや、量、きっかけが、客観的にわかります。
客観的にわかることで、何が悪循環になっているのか、具体的にどうしたらよいのか、を考えやすくなるのです。
あと少数ですが、記録をしていくだけで過食が収まる人もいます。
多少意識するようになるからですかね。

よく記録してもらうのは以下の項目。
・いつ食事をしたか
・何をどれくらい食べたかをざっくり
・過食や下剤を使ったタイミング
・体重を量ったタイミング
・過食をしたきっかっけや気持ちを日記のように書く

書いてきてもらったものを元に、カウンセリングで何をどうしていったらよいかを話し合います。
話し合った対策をやってみて、次のカウンセリングでどうだったかを報告してもらい、また対策を考える、をやっていきます。

人によっては記録を書いていると、過食している自分に意識がむくので余計イライラして落ち込む人もいます。
それは短期間で改善するのでがんばって続けましょう。

記録は少し面倒なので過食症のお子さんを親が無理やり連れてくるっというパターンの場合は難しくなります。
あと痩せれば過食症がなんとなかると思っている人も。
まず良くしていこうという気持ちを大きくしていくことから始めた方がよいかもしれません。

治すのに楽でおいしい方法はないのが良くわかっていて、やるしかないかなぁって人向きかも。

記録がなくても治療ができないワケではありません。
ただあると便利なので過食症の治療希望の方は記録をつける心持ちがあるとよいですね。

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