「 2014年11月 」一覧

怒りを吐き出すのは逆効果だった!どうすれば怒りを弱めることができるか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

イライラしたり、怒りがこみ上げる時に、さらに悪化してしまう行動があります。
それは怒りを吐き出すこと。

「え!?怒りって吐き出した方がすっきりするのでは?」と思っていた人いません?

心理学の実験では逆の結果が出ています。

・怒りについて話したり考えたり、叫んだりする
・怒りの解消のためにサンドバックを叩く

これらの行動をした後は攻撃性が増しているのです。

誰かに話したらすっきりする反面、「やっぱりあいつが悪い!」と怒りが込み上げてきた。
怒りをモノにあたったけどすっきりするどころか、悲しくなってきた。
感情をぶつけたらかえって関係が悪くなった。

このように怒りをぶちまけることが良い結果とならなかった経験ありませんか?

言いたいことを言っても無駄で感情を押し殺せということではありませんよ。
怒りをそのままぶつけても逆効果ということです。
ここでは触れませんが適切な表現をすることが必要です。

また怒りをぶつけるくらいであればまだ静かに座ったり、別のことをして気をそらしたりした方がよっぽどよいのです。

あと怪しくない瞑想技法も良いかもしれません。
技法についてはこちら。怒りがある時は30分くらいはやってください。
http://www.heartcompany.co.jp/urawasinri2014/05/03/post-0/

怒りを吐き出す行動は怒りを強め、穏やかな行動は怒りを収めると覚えておきましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


なぜ電車にのってもパニック障害が治らないのか?不安に挑戦する時のポイント

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人は電車にのれなくなる人が多いです。
だから少しずつ挑戦していくことになります。

その時「不安になったら電車を降りればいいや」と考えがち。
最初はそんな勢いで電車に挑戦していってもよいかもしれません。
そのうちに長い距離が平気になり治っていく人もいます。

しかし、その考え方だと問題があることも。

不安になった時に電車を降りられない状況が克服できないままになってしまう可能性があるのです。
空いている普通電車はのれても快速電車、新幹線に乗れません。
途中で電車が止まることを恐れます。
高速道路で出口やサービスエリアが近くにないと不安になる人と一緒です。

改善のポイントは電車を降りなくてもパニック発作や不安は収まのを経験することです。
発作は必ずおさまります。
仮に薬を飲んだり呼吸法をしたり気そらなしなどをしなくても。
それを経験できるかどうかは大きいでしょう。

発作があったままでも電車に乗って何とかなる、って思えるとパニック障害の克服が近いですよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


薬の依存が不安って思ったら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「薬の依存が怖い!実際のところどうなの?」
こんな不安を抱いていませんか?

それはお医者さんや薬剤師さんにきいてください、と教科書的なことを書いても「だったら書くな!」というツッコミがきそうです。
しかし、ここで私が薬について説明すると立場的に大問題となります。

そこで基礎の基礎として患者さん向けに東京女子医大が出しているパンフレットがありました。
「安定剤」っていわれ出されているような抗不安薬と、睡眠薬についての説明が書いてあります。
全く知識がない人向けです。
http://www.twmu.ac.jp/PSY/images/image-psy/pdf-psy/suimin-koufuanyaku.pdf#search=’%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%BE%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%82%BC%E3%83%94%E3%83%B3+%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%A5%B3%E5%AD%90%E5%8C%BB%E7%A7%91%E5%A4%A7%E5%AD%A6′

依存についてこのような記述があります。

・ 薬を2 種類以上飲んでいる
 ・薬を6 か月以上継続して飲んでいる
 ・薬を飲み忘れた日にひどく眠れず、不安であった
 ・薬を手元に持っていないと不安である
 ・薬を飲まないと眠れないのではと不安になる
あてはまる方は、これらの薬の依存を生じているのかもしれません。

専門的には「常用量依存」っていわれているものです。

ではどうすれば良いかというと・・・

「やめていこう」という気持ちを固めることが大切です。
安全にやめていくことが出来るように、まず、自分は薬をや
めてもよい状態にあるのかどうかを医師に確認しましょう。
自己判断で、急に薬をやめると「離脱症状」を生じること
があり、注意が必要です。医師の指示のもと、ゆっくりと時
間をかけて減らすことが大切で、数カ月~年単位で減らすこ
とを考えるとよいでしょう

と書いてあります。

依存が怖いからといって、薬を勝手にやめると離脱症状が出て「やっぱり不安」となってもっと依存になることも。
また減らせる状態でもないのに減らしていったら症状が悪化するかもしれません。
薬を減らしたい時はお医者さんに相談しましょう。

パンフレットの最後にも書いてありますが、カウンセリングと組み合わせると良いことがあります。
医療機関に行っても薬以外の対処法を教えられることは少ないと思います。
薬以外にも不安や不眠の対処法を知っておいた方が良いですよね。
カウンセリングにも効果について科学的根拠が示されている方法もきちんとあります。

「いつまで薬を飲んでいればいいんだろう。自分でできる対処法はないかな」
「妊娠を希望しているから、薬以外の方法がないかな」
って思ったらご相談くださいね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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赤面を克服するためには?やってはいけないこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

赤面するのが怖い人がやってはいけない行動があります。
赤面を避けるための行動です。
よくある例
・窓をあける
・薄い服を着る
・冷たい水を飲む
・熱いもの、辛いものを避ける
・赤面と気づかれないように化粧をする
・暑い場所を避け、涼しい場所にいこうとする

常識的に考えれば気になるところを隠すことはおかしくありません。
一時的に安心します。

しかし、苦手意識が改善されることはありません。
むしろ症状を持続させたり悪化させたりすることがわかっています。
どんな方法をとっても短期的効果ばかりで、何年も悩み続けます。

ず~と、隠し続けるわけですから克服できるわけがありません。
「○○をしたら赤面しないだろう」の類の行動はだいたいやってはならないのです。

ではどうすれば良いのか?
赤面を隠すために何をしているかリストアップしてみてください。
リストアップした行動をやめてみましょう。
それでも問題が起こらないことを体験することが大事です。

「そんなことしたらみんなにバカにされるのでは?」
「赤くなっていることを変に思われるのでは」
そんな不安があるかもしれません。

是非勇気を出してやってみてください。
きっと思っているのと違う結果となります。

「それでも不安!」って方はご相談ください。
何から初めたらよいか、細かいコツなどについてアドバイスします。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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日曜の夕方にうつっぽくなる人の対処法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

日曜の夕方になると憂うつになる。
サザエさんがはじまるとつらい。

そんな人にちょっと参考になる記事。

「『日曜夜の憂鬱』を撃退するカギは、休日の過ごし方にあり。」
http://www.lifehacker.jp/2014/10/141029sunday_night_blue.html

要するに「何もしていないと明日のこととか考えちゃうから、考えそうな夕方以降に楽しい予定をいれましょうよ」ということ。

考えこんでしまいそうな時に何か活動をするのは良いと思います。
しかし、日曜の夜に遅くまで遊ぶのは良くないかもしれませんね。

あと「どうせやっても考えるから、やっても意味がない」と思ってやらないと、もっと憂うつになります。
日曜の夕方に考えていることって解決しないことが多いかと。
テレビや雑誌を見ていても考えやすいです。
話したり、何か手足を動かすようなことをするのがおすすめです。

ただ・・・嫌な仕事をしているうちはこれが続いてしまいます。
根本的な解決は少しでもマシだなぁと思えるような職場にいけることなんですけどね。
あとは今の仕事がどーでもよくなるくらい楽しいことを見つけるか。

ちなみに私の対処法は「難しい仕事はするけれど、嫌な仕事は極力しない」。
「嫌な仕事をしない」って会社員としてはマズイかもしれません。
まぁ、嫌なものは嫌なんで考えないで楽しいことでもやろうかなと。
つまらなそうにカウンセリングやってるカウンセラーって嫌じゃありません?

それでは良い週末を。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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