言いたいことが伝わらない2つの理由

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

言いたいことが伝わらない。
考えていることを言葉にして人に伝えるって結構難しいものです。

言いたいことを伝えるにはコツがあります。
苦手な人はおさえておきましょう。

例として「最近気分が落ち気味でメンタル系の病院に行こうかどうかを相談したい」という設定で説明します。

①言いたいことを先に話す
「最近なんかやる気がでなくて、いつものことなぁって思ってたんだけど、なんか変で。でも〇〇さんは、こういってて・・・」と状況や感情を話すことばかりになりがち。
状況を説明されても、何がなんだかわからないもの。
仕事でもプライベートでも「何いいたいかよくわからない」って言われる人は結論がわからないことが原因の一つ。
まずは言いたいことを先に話すようにしましょう。
例:
「病院に行った方がよいか相談したい」
「どこの病院にいったらよいか一緒に考えてほしい」
結論を言った後で体調や自分のキモチを説明しましょう。

②間接的な言葉で伝えない
「最近、気分が落ち込んでて・・・」
「眠れない日が続いていて・・・」
「うつなのかなぁ・・・」
ってだけでは、何が言いたいのか伝わりません。

「こんな風に話したらフツー心配してくれて、やさしい言葉をかけてくれたり、病院にいこうかとか、一緒に探してくれるとかするもんじゃないの!」
っと思った人は要注意です。
伝わっていないのに「相手は何もしてくれない」と考えている可能性があります。

「気分が落ち込んでいる」と言われた時に相手が考えることとして
・ただ話を聞いてほしいだけかな?
・いつもの愚痴かな
・じゃぁ、無理しないでっていっとこうかな
など様々です。

「病院にいこうかどうか迷っているんだ」と言われた時に相手が考えることとして
・考えている途中かな
・自分で調べているのかな
・とりあえず話をきいておこうかな
となるかもしれません。

「どうしたらよいか一緒に考えてほしい」「一緒に病院を探してほしい」と直接的に話しましょう。

自分がフツーと思っていることは人には通用しません。
特に家族など近い人には「わかってくれているハズ」と思いがち。
家族といえど「直接的に言っていないことは伝わっていない」という認識をもちましょう。

言いたいことが伝わらないって思った人は言い方を変えてみてください。

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