人前で字を書くと震えてしまう!克服のための3つのポイント

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人前で字を書くのが苦手な人がいます。
お店の会員カードを作るとき、引っ越しの荷物を送るとき、何かの申し込みをする時。
「手が震えて変な奴だと思われる」と不安になります。

人前で字を書くことが苦手な人がやってはいけないことがあります。
・ネットで申込むなどして字を書く場面避け続ける
・人に字を書いてもらうようにする
・震えないようにがんばる

これらのことは症状を悪化させます。

あと病院からもらった頓服薬を飲む人もいますよね。
「薬がなければ不安」になっていたら注意しましょう。

ではどうしていけばよいか?です。
基本的には「人前で書く練習していく」ことになります。
そこで練習していく上での3つのポイントを紹介。

①自分が不安に思っていることは本当か?を検討する
そもそも本当に相手が自分の震えをみているのか?気づいているのか?気にしていると思うのか?様々な角度から他人がどう思っているか考えてみましょう。
ほとんどの場合「自分が震えているのだから相手は気づいているに決まっている」と考えています。
実際は自分の方をみていなかったり、気づいていなかったりすることも多いのです。

②震えながら書いているところを撮影してみる
自分がどれくらい震えているか客観的にはわからないもの。
スマホなどでもよいので、震えながら書いているのを撮影してみましょう。
思っているほどではないことが多いかもしれません。

③実際に震えてみる
「震えないようにしよう」と対策を考えているうちはあまり良くなりません。
実際に人前で震えて書いてみたらどうなるかを試してみましょう。
新たな発見があります。

時代の流れであまり字を書くことが少なくなっているので困っている人も少なくなってきました。
しかし、このような人は字を書く以外の場面でも人目を気にしている場合がありますので、克服しておいた方がよいです。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。