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強迫性障害の家族が知っておきたい対応―4つのポイント

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の治療を行う時はご家族の協力があると良いです。
強迫はどうしても家族を巻き込むことになります。
家族もしっかり対応を学んでもらう必要があるので、最初だけでも一緒にきてもらうことをお勧めしています。

今回は強迫性障害の家族がおさえておきたい4つのポイントについて。

・強迫行為の手伝いをしない
「手を洗って」「今ちゃんと鍵しめたよね」などの巻き込みをしてくるでしょう。それに答えてはいけません。一回も。

・家族が不安を受け入れる訓練をする
強迫行為を治す練習をしていると苦しんでいる本人を目にして「気が狂ってしまうのでは」「心の傷になってもっと症状がひどくなるのでは」と思う人もいます。ここが耐え時。家族自身もその不安を受け入れていく練習が必要です。

・出来たことにも目を向ける
どうしてもできていないことに目が行きます。「あれほど強迫やっちゃダメっていったじゃない!」とか。そのようにすると本人から「好きでやってるわけじゃない!」「わかってくれない」と思われるようになり、逆効果であることが多いでしょう。「ここまではできるようになったよね」など、できているところにも目を向けてあげてください。

・家族も完璧な対応はできないので少しずつ慣れていく
「強迫がさせているんだから、本人が悪いわけじゃない」「本人が一番苦しいんだ」とわかっていても、イライラして「(強迫行為を)なんでやっちゃうの!」となる人がほとんどです。理想通りにやさしく見守れるなんてほとんどありません。
「完璧じゃなくていいんだよ」と自身にもいってあげましょう。
少しずつ対応に慣れていってもらえるといいですね。

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