「不吉なことが起こる」と不安な人へ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「4」、「9」の数字が苦手ではありませんか?
頭に思い浮かぶと、別の数字を思い浮かべて打ち消そうとしていません?

日本人なら気になる人も多いと思いますが、日常生活に支障をきたすところまでいくと強迫性障害の「縁起強迫」となります。
縁起強迫は「神様」から罰を受けるような感覚なので、恐怖感が強いと言われています。

良くある不吉だなぁと思うきっかけ
・4、9などの数字
・どちらの足から踏み出すか
・神社でお参りした時
・自分がなりたくない人を思い浮かべた時
・事故や事件などが思い浮かんだ時
・時計を見た時

不吉なことを思い浮かんだ時にやってしまう強迫行為
・その時の行動をやり直す
・打ち消す言葉を唱える
・「良い言葉」「良い数字」を思い浮かべる、見直す
・手を洗うなど
・特定の回数を実行する

いわば不吉な考えが「汚れ」みたいなもので、それを「きれいにする」ために強迫行為をしてしまうのです。

治療の方法は「不吉だなと思うことをあえて行い、強迫行為はしない」ことです。
例:
・4と9の数字を書き、生活のいたるところに張り付ける
・神社にいって思いたくないことを思い浮かべる
・苦手なタイミングで動き始める
・わざと苦手なニュースをみる

やっていくと少しずつ不安に慣れていきます。
自分が恐れていることにきちんと直面していくことがコツです。

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