「 2014年04月 」一覧

何度確認してもやめられない

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

確認強迫の人は、ガス、ドア、水道、コンセントなどを何度も確認してしまいます。

確認しないでいこうとすると「あれ、さっきドアしめたかな」となります。

確認して安心しますが「自分が見たことは本当にあっているのかな」と確認します。

それを何度も繰り返すのです。

じ~っと、ドアなど不安な場所をみても、不安はなくなりません。

逆にもっと不安は強くなるんです。

こういう人は記憶を頼りにしても無駄です。

いくら記憶しようとしても、記憶が自信がなくなっているのです。

あとで頭の中で自分の記憶をたどってはいけません。

も~と、不安になって戻りたくなります。

時々「自分は記憶力がダメになったんじゃないか」と思う人もいるくらいです。

もちろんそんなことはありません。

治れば大丈夫になってきます。

確認強迫の人は自分の記憶に頼らず、確認しないで不安に慣れていくことに集中しましょう!

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


恋愛は歪んだ考えの連続?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

休日に押入れを整理していたら、音楽DVDやCDが出てきました。

実をいうとここ10年くらいはそれほど音楽を聞いていませんでした。

少しずつ興味が薄らいでいって、今は新しい曲なんかはあまりわかりません。

以前はJポップから洋楽、ピアノまで浅く広くという感じでした。。

よくテレビで流れる音楽の多くはJポップのラブソングですよね。

普段「考え方のクセを柔軟にしていきましょう!」なんていうカウンセリングをしていると、ラブソングってある意味ものすごい歪んでいる考えと言っていいとおもっちゃうんです。

「ずっと愛し続ける」
「〇〇年先も変わらない気持ち」
「あなただけ」

そういう人もいるかもしれませんが、恋愛のような熱い気持ちも不安や恐怖も変わってくるのが人のキモチ。

そんなこと言っていると素敵なラブソングにはなりませんよね。

ということは恋愛は歪んだ考えの連続なような。

それを考えると客観的な考え方より、歪んだ考え方の方が人の気もちをつかめるということですかね。

ちなみに今日整理していた押入れから出てきた曲はコレ(スマホでみられない方はパソコンでみてください)。
1997年リリースされた斉藤和義の「歌うたいのバラッド」。
何人かカバーしていますが、ミスチルの桜井さんのカバーが良い感じだと思っていました。私の周囲に言うと「ふ~ん」と言われる程度で、あまり「良いよね」と共感されることは少ないのですが・・・好きな人いますか?
私は好きなんですけど。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


健康診断で異常と判断された人は見てください

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

健康診断で受けてますよね。

そこで基準値よりオーバーしているから再検査だ~、ってなった人がたくさんいるでしょう。

医療機関に勤務している私が言うのもなんですが、この基準値っていうのが微妙な概念なんです。

そもそもこの健康の基準値ってどう決めているか知っていますか?

「健康」って言われている人の95%の数値なんです。

例えば100人健康な人がいたら、数値が高い2.5人、数値が低い2.5人を除いた人を健康としましょう、っていうワケ。

逆を言えば、健康だったとしても5人の人は異常とレッテルを貼られるのです。

これが一項目ではなく何個か項目もあると、かなりの人がどれかの数値が異常と判定される仕組みになっています。

またこちらの記事にもなったように、そもそも日本の基準は厳しいと言われています。
健診基準値、厳しすぎる…健康な人でも上限超え
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140404-00050166-yom-sci

つまり、一つの項目でも95%以上の人が「異常」と判定されている可能性が高いということ。

まぁ、早期発見するためには基準を厳しくするのは良いこともありますが・・・。

心の病気についてものチェックもそうです。

うつ病のチェックテストみたいなやつをやると、結構な人がうつ病となってしまいます。

うつ病でない人までうつ病としてしまうんです。

何をもって「健康」とするのか難しいですよね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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人から嫌わたらどうしたら良いのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

4月から社会人の人もいますよね。

全員ではありませんが、ストレスの連続になる人もいるでしょう。

理不尽な要求、がんばっても認められない、陰口をいわれる、など多くの方が人間関係で悩むことが多いようです。

相手が自分のことをあまり好きではない、というのが思い込みではなく、本当のこともあるものです。

そういう時どうします?

一番無難なのは、距離をとるということになるかもしれません。

挨拶など必要なことは普通にして、あとはあきらめて余計なことをしない。

みんなから好かれるのはむずかしいですからね。

しかし「なんかもっと他の方法はないの?」という人は。

相手の反応を変えるちょっと上級編の心理テクニック。

自分を嫌っている人にあえて親切なことを自分にさせる、というもの。

例えば「本を貸してほしい」と頼み貸してもらう、とか。

そうすると、相手は自分に対して好意的な態度に変わってくることがあります。

人は好きなならば好きな行動(好きだらか相手に近寄るとか)、嫌いならば嫌いな行動(嫌いだから相手から離れるとか)、というように考えていることと行動を一致させようとする傾向があります。

嫌いだと思っている相手に「本を貸す」という親切をしてしまうと、考えていることと行動が一致しませんよね。

そうすると「気に入らない相手に親切にするのはおかしい。もしかしてそんな悪い奴じゃないかも」となるわけです。

「一貫性の原理」という心理特性を応用したテクニックです。

まぁ、そんなうまくいくとは限りませんが、試してみてそれほど損はありません。

やってみて自分を嫌っていたら距離をとるという無難なことをすればいいだけですし。

もちろん、親切にしてくれたら丁寧にお礼はしましょうね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。