「 2014年02月 」一覧

自分の考え方が歪んでいるって思っている人へ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よく考え方の癖に出てくるものとして「べき思考」というものがあります。

~すべきだ、と考えて苦しくなるんですね。

「主婦であれば完璧に家事をこなすべきだ」
「弱音は吐かないべきだ」
とか、こんな「べき思考」をしていると追い詰められてきます。

べき思考をちょっとおいといてゆるく考えられるようになると楽になっていくんですね。

だからよく「べき思考」は直すべきっていわれがち。

このように悪者にされやすいべき思考ですが、本当にダメかというとそうでもありません。

「犯罪はするべきではない」
「信号は守るべきだ」
など、役に立つべき思考があります。

こう考えるとべき思考というものは必ずしも悪くないといえます。

むしろ役に立つ。

たとえば根拠のない決め付けをする癖がある人が
「あの人はきっと私のこと嫌いに違いない」
って考えればつらくなります。

しかし「なんとかなるさ」というのも根拠ない決め付けともいえますが、おそらく悩みにくい方向にいきます。

プラス思考というのも歪んだ考え方ですが、役に立つことが多いということなのです。

「考え方の癖」って使いようなんです。

悪い考え方があるわけではありません。

「役に立つ考え」「役に立たない考え」があるだけ。

べき思考もケースバイケースで役に立つこともあれば、立たないこともあります。

ですから考え方の癖に取り組むときには
「何が正しい考え方で間違った考え方なのか」ではなく「このべき思考は役に立っているかな」っていう姿勢で取り組んでいってもよいかもしれません。

考え方が自由になっていきます。

役に立っていないのならば、役に立つ考え方を探して行くといいですね。

べき思考をする「べき」ではない、というのもべき思考ですから。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


会話で沈黙が怖くなくなるコツ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人とお話している時
「相手は自分と話していてつまらない人と思っているに違いない」
と考えて、不安な人いませんか?

そのように考えると人を避けるようになります。

不安は避ければ避けるほど強くなっていく特性があるので、「つまらないと思っている」という不安はもっと強くなるわけです。

そんな風にならないためにはトレーニングをしましょう。

このような悩みの人がよくやりがちなのは・・・

・次に何を話そうかばかり考えている

ということ。

沈黙が怖い人によくあるパターンです。

事前に考えすぎても疲れます。

会話に集中できないし、つまらなくなります。

それで人を避けて・・・

悪循環ですよね。

このパターンの人は「面白い会話をしよう」とせず、きちんと目の前の人との会話を集中してみることが大切です。

相手がどんな表情、服装、アクセサリー、化粧をしているか、話口調なのか注意が向いていませんよね。

相手との会話を大切にしてみてください。

雑談のほとんどが「面白い話」ではなく、どうでもよい話なんです。

「おち」なんかつけなくていいんです。

要するにフツーにしていればフツーに過ごせるのですが、「つまらないと思っている」と不安になるので余計なことをしてしまっているのです。

思い切ってどーでもよい話に集中しみてはいかが?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


節分に使う豆について

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

節分ですね。

豆まきってします?

私は形式的に豆を食べる程度です。

薄々気づいてはいたのですが、埼玉に来てから自分が食べている豆が違うことにあらためて気づきました。

私は節分は落花生を使います。

北海道や東北、信越や九州の一部で落花生を節分で使用するようなのです。

落花生は便利ですよ。

殻つきのまままけばそのまま食べられますので。

たいがい地元に慣習に合わせる方なのですが、節分は落花生のままです。

単に落花生の方が好きということもありますが・・・。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


就職活動の自己分析は役に立つのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今回も就職活動の話題。

就職活動をする時に自己分析というものをしていませんか?

心理テストみたいなのを使って。

「あなたはこんな仕事が合っているのかも」って結果がでます。

それを参考にするのは構わないのですが、知っておいた方がよいこともあります。

「自己分析の結果が本当とは限らない」
というもの。

あのような類のものは質問に答えていくものなので、自分が普段から「こういうものが合っているのかなぁ」っていうものを、まとめた結果になりがちなんです。

人のためになりたいなぁって思っていれば、質問にはそう答えるので、医療・福祉系が合っているかも~とか。

要は当たり前の結果になりやすいのです。

自分では気づかなかったところがわかるというより、自分が思っていたことをまとめた感じ。

前回の記事に書きましたが、自分に合っている(と思っている)仕事・好きな仕事をすることがイキイキとした人生につながるとは限りません。

興味があるのと合っているのとは違いますし。

うまくいくかは価値観や運にもよります。

全くどの分野の仕事にしようかわからない人、わかっているけれど後押ししてほしい人には、自己分析は参考になるでしょう。

それ以外の人は自己分析を無視してチャレンジしていってもよいこともあります。

私がいうのもなんですが、自己分析テストやちまたの心理テストみたいなもので人生を決定していくのはどうかなと思います。

自分の人生ですから方向性は自分で決定してよいハズ。

やってみなければわかりません。

どういう選択をするにせよ「これでよかった」と思えるように精一杯やりましょう(思えるかどうかは別として)。

もちろんうまくいかなかったときは「もうおしまいだ」とならずに、方向転換することも大事ですからね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。