治療は最後までやらないと・・・

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニックとか強迫性障害とか対人恐怖的な不安で悩んでいる人が認知行動療法を受けて練習してもらうと、良くなっていく実感をしてもらえると思います。

人にもよりますがきつくてもきちんとやってもらえれば、数週間でかなり不安から自由になります。

出来なかったことが出来るようになり、楽になってくるでしょう。

ただ・・・ここで一つ落とし穴があります。

以前より良くなったからといって
「これくらい良くなったから、これ以上不安なこと練習してくていいや」
と思うこと。

例えば、パニックの人が普通の電車は乗れるようになったけど快速は怖いまま。
「普通電車に乗れればいいや」と思って快速の電車に乗らないでおくと再発しやすいのです。

不潔強迫の人であれば、リビングは外出先から帰ってきた服でも大丈夫になったけれど、寝室はダメなままとか。
この状態は治っていませんし、治療をやめると再発しやすいでしょう。

不安で苦手なところを残しておくと再発しやすいですし、今まで克服したと思っていたこともまた不安になってきます。

ですから不安なところは最後までやりきらなくてはいけません。

不安なことから逃げても、後で困るだけ。

ちゃんと良くなるまで練習していきましょうね。

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