強迫性障害の家族への間違ったアドバイス

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害は家族を巻き込むことが多々あります。

家族に確認を手伝ってもらったり、家族にも手洗いを強要したりするなど。

これに家族が本人の言うことを聞いてしまうと症状が悪化していきます。

そして家族の巻き込みもさらに強くなります。

これをできるだけ早い時点で食い止めなければなりません。

しかし、医療機関でも
「家族は本人の言うことをきいてあげて、安心させてください」
というアドバイスをされることが多々あります。

もちろんこのアドバイスは間違いです。

そのアドバイスで良くなるなら良いのですがどうでしょうか?

まず治っていないことがほとんどでは?

症状は悪化し、家族への巻き込みがひどくなっていきます。

残念ながら医療機関でも間違った方法を指導されていることがあるようです。

結果として何年も薬を飲み続け、それほど症状が改善されていないのではありませんか?

「強迫は良くならないから、付き合っていきなさい」
という絶望的なことを言われることもあるようです。

もちろん、これは間違いです。

強迫は治療すれば良くなっていく可能性が高い代表格。

簡単ではありませんが、行動療法で良くなっていくという科学的根拠があります。

日本での医療は薬物療法が主なので、行動療法はすすめられることは少なく、自分から希望して行動療法ができる医師や臨床心理士を探さなくてはいけません。

これを知らない人が結構多いと思います。

正しい知識を得るためには、どこの医療機関にいってもよいということはありません。

強迫性障害をきちんと見てくれる専門家のもとにいかないとなかなか良くならない結果となります。

相談機関は慎重に選びましょう。

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