人は中間の選択をしやすい

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

いきなり質問。

レストランに入ってワインを注文しようかなと思いました。

そしたら3つのグラスワインが。

Aワイン:200円

Bワイン:600円

Cワイン:1000円

どれを選びますか?

ワインは飲まない!って人は、ジュースでも車とかの物(ゼロを適当に増やして)でもかまいません。

どうでした?

心理学の実験ではBが選ばれやすい、と言われています。

選択肢が3つあると中間を選びやすくなるのです。

600円という選択肢があった時は200円のワインを「質が悪い」と思い込む。

1000円だと「ちょっと高いなぁ~」と考える。

「う~ん、じゃぁ600円のやつにしようか」となるのです。

2つの選択肢だと安い方を選びやすくなります。

2つの選択肢より、3つ選択肢があると真ん中の商品が魅力的に見えてきて、売り上げが上がるという実験結果があるのです。

ワインでも車でも電化製品でもサービスでもそうですが、何種類かそろえているやつありますよね。

そういうのをみると企業側は一番何を売ろうとしているのか、意図がわかりやすくなります。

一番安い・高い、を外した商品を選ばせたいのです。

これは「おとり戦略」と言われていて、心理学のテクニックを応用したものですが、日常的に企業は使っています。

わざと「売れたらラッキー」程度の高めのグレードの商品をつくるのです。

多分チラシや商品のパンフレットなどをみると結構使われていることがわかります。

そんな風に見ていくと別の視点から物事をみられるようになっていくのかもしれません。

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