「 2013年03月22日 」一覧

強迫観念への対応方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「手を洗わないと大変なことになってしまう」
「確認しないと大変なことになる」
など、強迫観念に対してどうしていますか?

行動療法を実践した人でであればわかっていると思いますが、こういう観念について信じたり、否定したり、消そうとしたりしてはいけません。

強迫観念は消そうとすればするほどまとわりついてきます。

また「大変なことにはならない」と否定しようとしても「でも・・・やっぱり不安」となります。

「大丈夫、大丈夫」と安心させようとするのもNG。

基本的に強迫観念をなくそうとしてはダメなのです。

強迫観念に対しては受け入れていく練習が必要となります。

「受け入れよう、受け入れよう」と心の中でつぶやいてもダメです。

「受け入れたら強迫観念は消えるよね」とどっかで思っていませんか?

それは受け入れたことにはなりません。

本気で強迫観念があっても大丈夫、しゃーないか、を思うというか、実践していく必要があります。

そもそも受けいれるってどうすればいいのか。

頭の中で考えているだけでは受け入れることなんてできません。

受け入れるためには、「自ら」強迫観念を強くさせるようなことをしたり、ほうっておいたりと練習していくとできるようになります。

なかなかすぐにはできるようになりませんけど。

少しずつ強迫観念との付き合い方を練習していきましょう。

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