パニック障害でなかなかよくなっていない人が振り返えると良い点

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の方で電車に乗る時フリスクとか水を持ち歩いている人いませんか?

最初のうち普通に電車に乗ると不安だからそういうのを利用する手もなくはありません。

しかし「フリスクや水がないと不安で電車に乗れない」になっていませんか?

こうなるとパニックはなかなか克服することは難しくなります。

ある程度は行動範囲が広まりますけどね。

ただフリスクや水を使うことによって不安を避けているので、パニックに対する恐怖心は克服できていないのです。

似たようなものとして頓服薬がないと不安でたまらない人なんかも同じです。

頓服薬がないとわかった途端パニックになります。

呼吸法やリラクゼーションもそうですよね。

呼吸ばかりに注意が向き、逆に息苦しくなっていませんか?

ましてや息苦しくなったら袋を口にあてるなんて論外です(現在は推奨されていない方法なのでやめましょう)。

要はパニック発作を恐れて、気をそらそう、不安を下げようとする対処ばかりに注意が行き過ぎると、表面的には良くなったように見えてもずっと怖さは抜けないのでいつまでも「パニックとずっと付き合う」ことになってしまうわけです。

薬物療法を何年も続けている人はそうなっているのではありませんか?

そんな人はきちんと認知行動療法などの不安に向き合う練習をして、パニック障害を克服していくと良いです。

電車に乗るときリラックスも薬もあえて考えることのない生活が普通の生活です。

そんな生活を取り戻しましょう。

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