浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
よくある強迫性障害の方が家族など周囲にやってしまう行動。
確認強迫の人が、確認をしない練習をするときに
「確認しなくて良いんだよね」
不潔強迫の人が汚いものを触ってみる練習をするときに
「これ汚いものだけど触っても本当に大丈夫だよね」
この質問に周囲が「大丈夫だよ。やってごらん」と答えてしまうとマズイわけです。
これはなんだかんだいっても、自分を安心させようとしている言葉なんです。
強迫症状の一部ですよね。
ですから周囲が「大丈夫だよ。やってごらん」と言ってしまうのは下手をすると悪化の手伝いをしてしまうわけです。
こんな感じの練習では少しよくなっても、それ以上よくなっていくことはないでしょう。
「大丈夫といわれたから確認しない」
「大丈夫といわれたから触る」
になってしまい
「大丈夫じゃない可能性があるならやらない」
となってしまいます。
強迫性障害の治療は不安に直面して受け入れいくことになります。
「大丈夫だからやる」
は不安に直面したことにはなりません。
ですから、強迫性障害で悩んでいる人は練習する時にそれを聞いてはいけないし、周囲はそれに答えてはいけないわけです。
細かいところですが、非常に大事なところですので覚えておきましょう。
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