言いたいことを言う前にやっておきたいこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

カップル、夫婦、親子との関係がこじれることって多いですよね。

近い関係だけに期待してしまうものがあるので、ついつい感情的になりやすい。

私もこのブログで時々書いていますが「こういう風にすると伝わりやすいよ」ということに興味がある人が多いのかもしれません。

「なかなか意見を自分は言えなかったから」となり自己主張をどうするかってとこに興味が向くんですね。

これはこれで一つの手です。

でもそんなことやってもうまくいかないことが多いでしょう。

言っても受け入れられず「やっぱりわかってもらえない」になってません?

近しい関係の場合は本当に言いたいことを言う自己主張も大切ですが、お互いにもっと大切にしなくてはいけないことがあります。

・相手が自分にしてくれていることを意識する
・相手がしてほしいことをしてあげている

というもの。

「これまで相手の言うことばかり聞いてきた」
と憤慨される方もいるかもしれませんが、自分の意見ばかり言っていては喧嘩になるだけです。

そこで自己主張以外の方法をとってみてください。

特に夫婦関係でお悩みの方は、
「こうしてほしいけどすぐに喧嘩になってしまう」以外のもうちょっと簡単な「相手にしてほしいこと」をお互いにするとよいことがあります。

お互いやってほしいことリストを作って一日一個以上、相手のしてほしいことをしてあげるというやり方です。

お互いにですよ。

これを数週間毎日続けてみてください。

相手に対して肯定的な雰囲気が生まれやすくなります。

そうすることで話し合いやすい雰囲気になるかもしれません。

近い関係の場合、してもらっていることは当たり前となり感謝しなくなってきます。

また相手に対して以前のように何かを与えようとすることも少なくなりがちです。

自己主張もいいですが、まず話し合える雰囲気作りから始めのも一つの手だと思ってください。

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