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悪循環をとらえましょう

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

こころの病気になると「どうしてこうなったのだろう」と考えがち。

しかし、こころの病気に関してはあまりこの考えは役に立ちません。

なぜなら「なぜこうなったか」の今のところの正確な答えは「いろいろなことが絡み合って」ということだからです。

原因を探したところで「マイナスの性格」「幼少時の経験」とか、あまり根拠はないけれどもっともらしいものと原因を結びつけるのがオチです。

「マイナス思考をプラスにする」「親のせいにする」という解決法らしきものを選択すると、あまり治らないでしょう。

原因を探す=解決法が見つかる、という図式は心の病気に関しては通用しないことがほとんどです。

大切なのは「どんな悪循環になっているか」「どうやったら良くなるか」という視点です。

例えば
・嫌なことを考える→寝込む→さらに嫌なことを考える
・不安場面を避ける→不安を避けることばかり考える→不安場面が増える
・食事制限をする→制限しているものを食べたくなる→過食→食事制限をする

などなど。

この悪循環のどこかに症状改善のカギがあるものです。

嫌なことを考えたら、寝込むのではなく、別のことをしてみるとか。
不安場面では避けないでいてみるとか。
食事制限をやめてみるとか。

まぁ、そんな簡単にうまくいくわけではありませんが、どうやたら良くなるかのヒントになってきます。

あなたの悪循環を振り返ってみましょう。

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