強迫性障害に「病気にならないから大丈夫」というのは・・・

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の人が不安場面に挑戦する時のよくある間違い。

行動療法の本を見て自分なりにやっている人や、あまり行動療法に詳しくない医師や臨床心理士から言われてやっている場合もあります。

例えば
「ドアノブを触ると、重大な病気にかかってしまうのでは」
という不安があってドアノブに触れない人に対して
「ドアノブを触っても重大な病気にはかからない、というのを実際にやってみて確かめるのが行動療法」
と思っている場合。
また「大丈夫だと頭の中で念じよう」としている場合。

このような対処をしていると、不安場面に挑戦してもうまくいかない可能性があります。

ごくごく軽度の人ならそれでも何とかなることもありますが、それ以上の人はある程度で止まっていることも多いのでは?

「触っても大丈夫だと思おう」
というのは、下手をすると強迫症状を悪化させます。
それが「強迫行為」である場合もありますし。

不安を下げようという行為は強迫行為を増長させます。

このように悪化させるような心持ちをしていると良くありません。

何をどうしたらよいかは人によって異なるので、まずは行動療法を専門としている治療者に相談してみてください。

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