「 2011年12月04日 」一覧

私服の印象

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私は、仕事の時に白衣は来ていません。

白衣だと緊張する人もいるので。

このためいつも私服なのですが、私の洋服について、ある一つのお店の服ばかり着ている、と指摘されることがよくあります。

しかし、私はそのお店の洋服は2~3着くらいしかもっていません。

なぜ、このような現象が起こるのでしょうか?

その説明として、
①人間は思い出しやすいものを思い出す。
別の言い方をすれば正確な情報よりも、自分がその人にたいして抱いている印象で、物事を判断する傾向がある、ということ。

②自分が判断した情報を裏付けることばかりに着目してしまう。

と、いうことが言えます。

例えば私に対しての印象を考えた時、よっぽど「鈴木マニア」でなければ、細かいことを記憶している人はいません。

そうすると、自分が思い出しやすいものを思い出すしかないのです。

そして、Aというお店の服を着ている印象があると判断します。

人間は自分の予測と合うものを見る傾向があります。
この傾向が働き、Aという洋服を着ている時にだけ着目してしまう。

結果として「やっぱり鈴木さんはAのお店の服をいつも着ている」と、思いこもうとするのです。

人を印象で決めつけるは注意をしなければいけませんね。

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