心理テストって役に立つ?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私はあまり心理テストというものをカウンセリングの中でやりません。

やったとしても抑うつや不安の強さを知るための簡単なテストをします。
そんな時間があったら、問題解決について取り組んでいった方がよっぽど治療的だからです。

よくインクの染みを見せられて「何に見えますか?」というテストで、何時間もかかりカウンセリングが開始されるまで時間がかかったという話も聞きます。

あと絵を描かされたりしていません?

実はそのテストは妥当性、信頼性が乏しい可能性がありますよ。

こんなこと書くと同業者から怒られそうですが・・・。

まぁ、本当のことですからねぇ。

相談しに来ている方にそのようなテストをするのは私はどうかなと思います。

心理テストをやったら「本当の自分がわかるのでは?」「病気かどうかわかるのでは?」と思う人もいますが、そんなことはありません。

心理テストで診断名が決まることはありません。
診断の補助となる情報として参考になることはありますが。

そもそも「本当の自分」というものが心理テストをしたらわかるということもありません。
「本当の自分」というものの定義が曖昧ですので・・・。
あるとすれば「わかったつもり」になることはあるでしょう。

それを望むのならそれでよいのですが・・・。

ただ、それであなたの問題は解決しますか?
「自分はこういう人間だ」というレッテルを貼ることによって悪循環に陥っていませんか?

自分のことを振り返るポイントを間違えると、どんどん深みにはまっていくことがあるので注意しましょう。

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