眠れないときの羊

臨床心理士の鈴木です。

眠れないときにはどんなことを考えていますか?

実際のところ一番多く聞くのは「眠るときに嫌なことを考えてしまう」ということ。
悩んでいる時の就寝時間は嫌なことを考えやすい場です。

「嫌なことを忘れよう」としても忘れられないものです。

ではどうすればよいか?

そんな時の対処として昔から「羊が一匹、羊が2匹・・・」といった方法があります。
これはこれで余計なことを考えることを妨害することに成功することがあるのかもしれません。

しかし、なかなか眠れなかった場合は「羊が100匹・・・」と数が増えていくこと=眠れていないことの自覚、につながり眠れなくなります。
また有名な方法ということもあって、羊自体が眠れない意識を活性させることもあるようです。

不眠への対応としては様々な方法がありますが、どんな方法をとったとしても「眠ろう」という意識が強いとうまくいかないことが少なくありません。

まずは眠ろうとするに執着することから離れる練習が必要でしょう。

その練習方法としても認知行動療法があります。

以前にも書きましたが不眠への認知行動療法というものもあります。
特別なものではなく普通の認知行動療法がわかればすぐにできるものもあります。
しかし、睡眠薬のようにすぐに効果が出現するものではありません。
数週間~数ヶ月単位で粘り強くやっていくことで効果が報告されている方法です。
今すぐに寝た方が良い、という方には不向きかもしれません。
一方で睡眠薬以外の方法を知りたい、という方にはいいかもしれません。

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