どこまでがカウンセリングの「適用」か?

臨床心理士の鈴木です。

「私みたいな悩みでもカウンセリング(行動療法)の適用となるんでしょうか?」と初めてカウンセリングを受ける人から聞かれます。

実は他の専門職の方からも聞かれます。

どうもカウンセリングは特別な「病気」に対してするものだと思われているらしい。
そんな私も「うつ病」「不安障害」を専門としている、とブログにも書いているので、私にも責任があるかもしれませんが・・・。

実際にいらっしゃる方は「眠れない」「怖くて電車にのれない」「気分が落ち込んで外に出られない」などよくある「病気」の症状から、「失恋で悩んでいる」「夫婦関係で悩んでいる」「病気とまではいかないかもしれないけれど、人前で話すと上がってしまう」「ダイエットをしたい」「40代になり、将来に不安を感じる」など、「病気」ではないかもしれない人まで実際に困っていることは人それぞれ。

相談にいらっしゃった方の困りごとを、様々な背景を考慮しながら、その人に合った解決法の提示するといった、ごくごく普通のことをしています。
行動療法は色々と理屈はありますが、日常生活の困りごとに役にたつことがたくさんあります。
あまり「病気」ということだけにこだわっていません。

そもそも「病気」だろうが「病気」でなかろうが、困っているという事実は同じです。
「困っているところ」を良い方向に向かっていけるように援助するのがカウンセリングだと私は思っています。

ですから私は冒頭に書いた質問には「もちろん適用ですよ」と答えています。

あと「私のような症状の人は他にもいるんでしょうか」というよくある質問。
病気について調べてみると、「~病」に当てはまりそうなんだけど、書いてある典型的な症状とは違う。
これは病気なのか、自分の症状はこれまでにない稀な症状なのか、それともただの気の持ちようなのか、と考えることも。
それでカウンセリングを受けようかどうか迷っている方もたくさんいらっしゃいます。
だいたいは「他にもたくさんいますよ」と答えられることが多いです。

とりあえずは病気かどうかは棚上げして、困りごとがあれば来てください。
どんな症状でも困っているのは事実でしょうから。
ずっと独りで悩んでいるよりは、何かが開けてくるかもしれませんよ。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。