衝動性への対応方法

臨床心理士の鈴木です。

最近、新しい携帯電話探しをしています。
4年以上使っている私の携帯。
ごくごくたまにしかやらないメールと電話程度なので、古くてもほとんど困りません。
しかし、学会などで連絡先の交換をするときに「赤外線で」と言われ、そんな機能はついていないので困ることが続いたため買うことを検討しています。

以前も書きましたが、今の携帯は高いですね。
使わないものに5万前後も払うのは躊躇します。
また、赤外線機能がなくてもたまにしか困らないので、買うかどうかも迷う。

それにしても、携帯ショップの店員さん。
私がが購入を検討している機種よりも、キャンペーン中の機種を妙に進めてくる。
表情、しぐさ、会話が不自然。

こんなときはすぐには買わず、次の日まで考えることにしています。
これは衝動買いを防ぐためです。

実はこの方法、カウンセリングでも使います。
衝動買いに限らず衝動的に動いてしまう人などに、例えば24時間ルールを設定。
高い物を買うときや衝動的に何かをやってしまいそうな時に、その場の勢いで行動せず24時間経ってからもう一度必要性を考えてもらう、というものです。
そうすると衝動的に行動して、後悔することを防ぐこともできます。

そんな時新たな誘惑が。
携帯ショップで後で考えるために立ち去ろうとすると、店員さんのお決まりの台詞。
「今携帯変える人も多いので、すぐになくなる可能がありますよ」

私の場合はそんなことを言われるとさらに買う気が失せてしまいます。
不安を煽るテクニックでしょうが、一年中そんな台詞言っているに違いないと思ってしまう。

その後暖かくなってきたので、洋服を買おうと洋服屋さんへ。
目ぼしいものがあったのですが、高かったし微妙だったので考えることに。
そうするとここでも「人気商品なので、もうすぐなくなってしまうかもしれませんよ。調べたら、うちと○○店にしかないみたいですし」と言ってくる。

こんなことを言われると、「この店員からは絶対買わない」と思ってしまいます。
衝動的に買わせようとするのがわかる店員は誠実さが足りない印象を受けてしまう。
そんな接客で売りつけようとするとは、接客のプロとしては甘い!

このようにカウンセリングでは24時間ルールの他にも衝動的になりやすい時の対応方法について、どうしたらよいかもアドバイスしています。

ちなみに携帯電話はまだ買っていません。
よくよく考えれば赤外線機能の使い方を覚えないに違いない・・・。

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