変化というストレス ~五月病を乗り切るには~
今年の長かったゴールデンウィークが終わり、普段の生活に戻ってきた頃でしょうか。
この時期にはやる気がおきなかったり、ゆううつになったりという、昔から俗に「5月病」といわれるような状態になる人もいます。(5月病というのは医学の診断名ではないようです。医学では「適応障害」が当てはまるかもしれません)。
4月は1年の中でも特に変化の多い時期で、新年度として新しい環境や人間関係のもとで生活する機会が増えますが、そのような新しい環境での役割にうまくなじめず、ストレスを感じていることでこのような状態になると考えられています。
このような時には、できるだけ睡眠と食事をしっかりとり規則正しい生活を送ることや、運動すること、自分が好きなことや得意なことをすること、信頼できる人に愚痴を聞いてもらうことなどが大切です。
自分の好きなことをすることは単に気分転換になるだけではありません。役割が変化する時期には、今までの自分のやり方がうまく通用しなくなることが多いといえます。好きなことや得意なことを通じて、自分にもできることを確認していくことで、自分への信頼感を高めることが出来ます。
また変化には、今までの役割の喪失という側面もあります。変化する前の生活の良かったところ・悪かったところとともに、新しい役割の良い面・大変な面を、信頼できる人に話しながら見直すことで、バランスのとれた見方が出来るようになります。
なおストレスとなる変化には、「死別」「離別」「解雇」などのような一般に望ましくないと考えられているものだけでなく、「昇進」「進学・就職」「結婚・出産」などのような、一般に望ましい変化と考えられているものも含まれます。
最近なんらかの生活や役割の変化があり、現在不調を感じている場合には、このようなことが当てはまるかもしれません。気分の落ち込みなどがあまりにひどい場合には医療機関の受診をおすすめします。
参考文献
水島広子 対人関係療法でなおすうつ病 創元社
野村総一郎 スーパー図解 うつ病 法研